2015/1 [HOME]

++ 日記 ++

2015/1/31(SAT)
022
5分じかんがあいた
どこにもつながりたくない4分半
とたんにあくび
なみだににじんだ4分ちょい
そういえば
ゾウもあくびをするかな3分半
ここじゃないどこかへ・・・3分弱
ねえ、おれってたよりないかい?2分半
じゆうってなんとやっかいな1分半
でもあのタピオカはうまかった
つながる?よかった!5秒前

2015/1/26(MON)
小池昌代著「黒雲の下で卵をあたためる」に圧倒されている。
ひとつのトピックについての、段落ごとが、フレーズごとが詩である。詩人の目である。こんな人が、俺のワンタン、餃子を愛でてくれたなんて。ハハ。

2015/1/25(SUN)
021
あざむく


こんなことば 使ったことがない
悪いことばだ


ことばが悪いんじゃない
悪いのは人だ


使う人がいるからことばはあるのだ
使ったことはないと君は言ったが


実はあざむいたことはあって
つぶやいていたのではないか そっと聞こえないように


2015/1/24(SAT)
020
天気がいいので
街中に出かけた
「寒ダラ祭り」をやっていて
奥田シェフのチャウダー風と魚屋さんのどんがら汁を食べた
2杯で1300円は高いか高くないか
よく煮込んだ寒ダラのどんがらをしゃぶっているうちに
重心が低くなり
シベリア季節雨を受ける姿勢で歩く
酒田人になっていった
道すがら「ブリコ」を売っていた
もう何十年ぶりか
きつく噛み締めるとぶりぶりはじけ
日本海の味が口にあふれた

2015/1/23(FRI)
016
小さなスーパーで買い物
あれやこれや
オッ、牡蠣の生食の試食なんて珍しい
(ドウデモイイコトダケド、カキ、ダイスキ)
みっつよっつあるのだからと、ひとつつまむ
みっつよっつとみえたのはじつはふたつで
つまんだら小さいのが残った
ワッ
あたりをうかがい
ななめにすばやく
くちをあけて落とす


シアワセ


長年の宿題を解いた気分

019
ことばが出てこない日は
目に映るものたちを見ていよう
あの花瓶の中の花
見ていると
わずかに揺れて
近寄ってきて
語りかける


残念ながら
今の私には
花の言葉がわからない

2015/1/22(THU)
どうすれば書いたものが出てくるのだろう。

書いたものが消えた。
パソコンはブラックホールだ。
どうすれば書いたものが出てくるのだろう。

018
白い洗濯機の上に
髪をとめるピンが忘れられてある


(結婚)

2015/1/20(TUE)
016
小さいスーパーで買い物
あれやこれや
牡蠣の生食の試食なんて珍しい
(ジマンジャナイケド、カキ、ダイスキ)
3つ4つあるのからと一つつまむと
3つ4つとみえたのは2つで、
つまんで残ったのは小さいのひとつ
ワッ
あたりをうかがい
ななめにすばやく
くちに落とす


シアワセってこれ


長年の宿題を解いた気分

2015/1/19(MON)
014-2
何も話したくない
そんな時がときどきある
ひざを抱えてへやでぼんやり
空に浮かぶ白い雲さながらに
思い浮かぶ思いそのまま
ことばに加工しない したくない
そんな時が

015
目の前に本棚がある
鉄製でよく見ると少し錆びている
棚の中央には「或る『小倉日記』伝」を書いた人の全集が並び
上の段には「ポー、ルブラン、クイーン」などの名前が並ぶ
下から2番目には「世界の海洋に挑む」「失われた文明を求めて」などが列をなし、
右肩の「現代の冒険」という文字がやっと見える
一番下には左に「暮しの手帖」右に「世界写真全集」の歴々が控えている
誰もページを開かなくなってから33年が過ぎた
父だった人

ここに父がいる
少し暖かい二階の小部屋ーーー
目の前の一冊を手にしてみる



2015/1/14(WED)
014
何も話したくない
そんな時がときどきある
ひざを抱えてへやでぼんやり
思い浮かぶ思いそのまま
ことばに加工したくない
そんな時が


2015/1/11(SUN)
013
毎日なにか形になるものを書くというのは、難しいね。
習慣になれば
書かずに眠ると気持ちが悪いってほどになれば
自然になにげに忘れずにノートを開くんだけどね
それへの思いが強くないのかもしれない
ジャズピアニストの上原ひろみの熱量もないのだろう
彼女のの音楽と対談の言葉に強く動かされた日だった
強く動かされることがあったいい日だった
(テレビで全国女子駅伝を見ていて、ラスト100メートルのスパートで、制した選手が監督の胸でワンワン泣きじゃくっているを見て、おれも泣けたいい日だった。)

2015/1/10(SAT)
012
たとえばジャズピアノを耳に入れながら
文庫本サイズの詩集の中の1篇に目を落とす
ページには一筆書きに近い文字の羅列
一つ、二つ、三つ、四つ、区切りを考え、
区切って成立するか、瞬時に判断し、
その総体が意味するところのものを・・・


それがことばだ
めんどうだな、ことばって


あのジャズピアノ
押しつけがましい意味など知らず
ただ、踊っている
おれの耳も目も、ただ踊りたい
それにしてもなぜあの音の連なりは
雑音と認定されずにすんでいるのか

2015/1/9(FRI)
「はやぶさ」の映画2本とアニメ、それにニュートンのはやぶさ特集号を見ている。つい、泣いちゃうね。俳優陣の臭い演技(竹内結子)には泣けないけど、物言わぬモノのトラブル時の表情にホロリとさせられる。その、ストイックさ。なにか事実そのものが浪花節的だけど、機械のけなげさでクサくならない。今さらのきっかけは、BSで見た、ドキュメンタリーの「はやぶさ」番組だった。
それにしても、だが、はやぶさの奇跡的帰還が事実でなかったら、つまんない映画と感じただろう。

011
詩はきれいか、純粋か
詩を書く人は正直か、うそをつかないか
詩は清潔で、詩を書く人はロマンチストか
詩人は節度と交通マナーを守る人か
くだらない
くだらない


くだらない詩を書きたい
そのくだらない詩を読んで、
ゲラゲラ笑っていただきたい
けれどむずかしい
くだらないと言われる詩を作るのも
きちんとゲラゲラ笑うのも

2015/1/6(TUE)
011
あけましておめでとう。
おれの中の何人かのおれへ。
今年もがんばってくれたまえ。
気分次第だけどね。
でも
体のほうも何人かいるといいのだけど。
とてもじゃないが
ひとつの体で
何人かのおれを養っていけそうもない。
気分次第で違う体をオーダーしたい。



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