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骸骨人厭々日録


2003年5月

2003/5/28(wed)
いつも思うこと。。。

人間って、つくづく奇妙奇天烈な生き物だと思うな。粕谷栄市の詩句を借りれば、一人ひとりには「魂の現実」があり、誰にも分からないものを抱えていること。それは当たり前でいて、とても不思議なことだ。日常生活では感じないことだけど、諍いをまえにすると、人は人のことをわかるわけはないなと思う。なぜこうなっているのか不思議だ。
いまの「文学」に欠けているのは、人間に対する巨大な興味じゃないかと睨んでいる。深い洞察が聞こえてこないな。まあ人のことは言えないけどね。。。

2003/5/14(wed)
オナラだって。。。

オナラを出したっていいじゃないか
にんげんだもの (愛だみつを)

骸骨人だっていいじゃないか。。。

2003/5/13(tue)
引用だって。。。

日録が引用だっていいじゃないか
人間だもの (愛だみつを)

2003/5/12(mon)
議論という姿勢。。。

中島義道『たまたま地上にぼくは生まれた』(講談社)から引用。
「ディベーティングは、科学的な態度に近くて、アメリカ人なんか好きなようですけれども、弁護士の教育ですね。ソフィストといって、ソクラテスが一番嫌ったものです。つまり、いつも議論に勝つように教育するわけです。・・・討論術の授業を受けて、勝たなければ優等生にはなれないわけです。・・・ 内容はなんだっていいんですね。・・・いつも勝てばいいわけですから。『ゴルギアス』でソクラテスはそういう話を非常に明確に言っていまして、勝つか負けるかということにかかわるんだったら、私は一切あなたとお話しません、というような言い方をします。だって、ソクラテスは真理を求めているんですから、負けたって場合によってはいいわけですよね。・・・それは真理なんですから・・・
対話とは・・・相手を打ち負かすことが目標ではなく、・・・自分の実感とか身体というものを、かけがいのない自分の言葉、ニーチェによると「血の言葉」・・・をもって、ぶつかっていくことです。・・・負かされても、・・・何かがわかるようになるからいいわけです。これがディアレクティケという弁論術、あるいは弁証法の基本です。」

2003/5/10(sat)
厭々ということ。。。

日々生きる実感がうすい。希薄。不況ながらも日常生活のぬくもりを生きてしまう。部屋の中は「ごみ屋敷」状態。どうやら私の「無意識」が荒れているようだ。これは若いときからそうだ。失業が10ヶ月もつづくと、不安がずいぶん遠くにある。目前にないのだ。たまにハローワークのHPを検索。気が乗らない。どうでもいいように思える。
いま面白いのは清水鱗造さんのHP「灰皿ネット」にあるゲーセンだ。ハマッテしまった。死ぬのは怖いので厭々ながら日々を流していくのだ。死は目前という切迫が封印されているのか。ここに骸骨人としての問題がある。

詩とは脱糞である。。。

読者は、脱糞愛好者だろう。わたしもそうだ。実に悪趣味ではある。顰蹙の言であろう。理解は求めない。ちょっとしたメモですが。

ふと思うこと。。。

失業者が味わう開放感は黒く焦げるような孤独感に接続している。胸焼けが収まることはないのだ。

2003/5/6(tue)
同感。。。

中島義道『たまたま地上にぼくは生まれた』(講談社)から引用。

「ともかく、勝手に生まれさせられて、たかだか七、八十年で死んでいくんですが、その間の人生もひどいものですね、はっきり言いまして。そういうようなこと自体をやはり私はずっと考えて、今まで来たわけです。一つの言葉で言えば、すべて「理不尽」、理にかなっていないわけです。この前のテロもそうでしょう。殺された人は別に悪い人でも何でもなくて、ある人が殺されてある人が殺されなかったわけです。ある階から上にいた人が死んで、それから下にいた人は助かったというわけで、よく見てみれば、人生の実相は残酷きわまりないわけです。
 それにもかかわらず、学校では私からすれば嘘を教えるんです。がんばりなさい、そうすると偏差値がこう高まって、この大学に何パーセントで受かるかもしれない、そういうことを教えるわけです。しかし、がんばってもだめかもしれませんよね。それを知りながら、大人たちは子供たちを励ましたいんだと思います。ほんとうのことを教えてしまうと危険ですから、つまり、どうなるかまったくわからないんだとか、人生はまったく理不尽とか、あした死ぬかもしれないということをみんなしっているわけですけれども、それを強調しますと、社会共同体がうまく機能しないということがあって、努力すれば報われるというフィクションを教え込むのです。」
「月に五十冊ぐらい本を読んでいました。・・・なぜかというと、いろいろなことを知りたかったからです。勝手に生まれさせられて、たちまち死んでいくことの意味、という自分の問いにちょっとでも引っかかるような本です。」

2003/5/5(mon)
求職のこと。

10日ほどまえ、派遣会社に登録したので、明日からは連絡待ちだ。仕事は工場まわりのパート社員。待機中なので、暇なようで暇ではない。いつものようにジョナサンでコーヒーなど飲みながら読書ということだ。

2003/5/2(fri)
旅行から帰宅。

いま長野の友人の家から戻る。
何だか疲れている。
さて、明日は実家に帰る。
そして昨日失業状態10ヶ月目に突入。



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