Aug 20, 2006

お金が少ない。

昔読んだ江藤淳のエッセーで、(米国で)お金がないのはなんともたとえようもないほど心細いと書いてあった。
何回も書いてあるので、そんなことを言っても大学から給料がでているはずなのに、とわたしはいぶかった。
江藤淳ならそこそこの地位になっているしねぇ。
贅沢なものだ、と思ったが、貧しいというのは相対的なことではある。
結果的に邪推をすれば、そういうストレスに弱かったのかもしれない。
エリートはそういう弱点を持ちやすかったとか。


わたしは今、一世一代の無駄遣いをしようとして、不動産屋とかかわりを持っている。
すると、不動産を「売る人」がいて「買う自分」を見ると、周回遅れのような気がするんじゃないかと思うのだ。
つまり自分と同じような階層の人間とばかり付き合ってきたので、エリートならずともそういうストレスに絶えられて きたのだろう。
おめでたいと言えばおめでたい。

ところで先日、建築家の友人に「老人とは?」という定義をきかれた。
同意を求められたらつらいけど、「植木や草を楽しむ」というのがその中に入っていた。
「そうかー」と思い始めたら、老人化現象はそちこちにある。
「空気音に似たへんな音を出す。」(お風呂に入るときにあ"あ"などという。)
「焼き物をやる。」・・・などなど。

幸い「詩をかく」というのはありませんでした。
ごあんしんを。
あさがお
Posted at 21:32 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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