Jun 21, 2005

ホウの木を、見つけた!

昨夜は、妙にセナが吠えた。
そのことだけを伝えたのに、母は父の旧友から電話があったことを合わせて、妙な符丁のように感じるらしい。


とまれ、今日の目的は「ホウノキ」を発見すること。
晴れたら、そうしようと思っていたのだ。
久しぶりに、晴れた中を歩くとあっという間に汗をかく。(ホンジャマカの石塚が、不機嫌になったみたいだ。)
整地をされた広い窪地は新設の道路がとおることで、立ち退いた家などのあともなくなってしまった。迂回路の道しるべを、つっきって木が残っているところを目指す。去年、発見したホウノキは正面にあるはずだ。
やっとたどり着くと、タブノキとケヤキ。枝も落とされているけれど、こんなのは時間の問題でなくなる。
現にビニールのゴミが、あちこちに散らばっている。
そしてホウノキは無い。
がっくりしながら、帰る道には、もう一本の通り道を目指す。
道の反対側の、もう一叢の藪は竹が多い。ヨウシュヤマゴボウと竹のなかに、白いものが見えた。
タイザンボクだ。
薄暗い中に、白く大きな花が浮かんでいる。
あわや、ホウの花かと思った・・・・が、写真を撮っているうちに、奥のほうに青いホウの実が見えたのだ。
ほんとうに「藪は漕ぐのだ」と思った。泳ぐように自分の背丈より大きいヨウシュヤマゴボウを、何本もなぎ倒した。
ホウの木は、二本あった。
来年は絶対花を見る。


寝不足は気で補えと朴咲きぬ    金子兜太 ホウノキ
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