Jan 03, 2006
新年明けましておめでとうございます。
ちょっと遅かったか。元旦は一日ぐうたら。
今日二日(すでに昨日)は、都心に出て大きな本屋など回ってきました。
目的は自分の詩集が置いてあるのを見に行くため。
まだ置いてあるうちに見ておかねばなりません。
自分の書いた本が本屋に並んでいるなんて、
もうこの先一生ないかもしれないんだから。
新宿紀伊国屋本店と、池袋「ぽえむ・ぱろうる」では、
嬉しいことに平積みにして頂いていました。
新宿紀伊国屋南館と池袋ジュンク堂では、
一冊だけちょこんと本棚に収まっていました。
並みいる詩人さんの詩集に囲まれながらも、
健気に頑張っているわが息子の姿に涙。
いい人に貰われていくことを祈るばかりです。
「ぽえむ・ぱろうる」には初めて行きましたが、流石に品が揃っていますね。
静かな店内には、いかにもといった容姿のお客さんがじっと本棚を見詰め、
詩の聖域というにふさわしい雰囲気をかもし出していました。
広告や名前でしか見たことのなかった詩集や、同人誌の類も多く見られ、
ここで手に入らなければ、何処に行っても手に入らないといった感じ。
そんなところに私の詩集が平積みされているのは、
なんとなく申し訳ないような場違いなような。
こうなると普通なら詩集の一冊や二冊買っていくのが道理ですが、
罰当たりな私は散々棚から色々な詩集を出して眺め倒したにもかかわらず、
結局は何も買わずに退散し、
別の売り場で、2000年に亡くなられた写真家植田正治さんの作品集
「植田正治写真集・吹き抜ける風」を買ってしまうという体たらく・・・。
植田正治は前からすごく好きだったのですが、
なかなかまとまった作品集がなくて困っていたので即買いでした。
最近出たばかりのこの写真集はボリュームも充分、
どっぷりと「植田調」の世界にはまれそうです。
植田正治の写真には詩がありますね。
世界がぴんと沈黙していて、
そこから耐え切れないように言葉が噴出してくる予兆がひしひしと感じられます。
写真集も詩集も、やはり読んでいてわくわくするものでないといけませんね。
いっぺんに見ると勿体ないから、ゆっくり少しずつ見ることにします。
というわけで新年一発目は、他愛のない雑記にて終了。
今年もよろしくお願いします。
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