Oct 14, 2005

今日、大きな本屋に寄りました。

文芸誌のところを見ると、文学界、新潮、すばるなど、軒並み新人賞発表号でした。
私は以前、詩を書き始める前、小説家になりたいなあなどと思っていました。
それで作品を書いては、文芸誌の新人賞に送っていたことがあります。
結果は最高で二次審査止まり、才能がなかったんですね。
なので、新人賞発表号というと、つい開いて見てしまいます。
「文藝」をとって見てみました。
かわいらしい女の子が新人賞を取っていました。
綿矢りさ以来、若い女の子が多いなあ、流行だもんなあと思いつつ、年齢を見てみると、
1990年生まれ?
15歳?
ちゅ、中三!!!!!?????
……。
唖然です。
とうとうここまで来ましたか。
二十代、三十代で必死に書いて応募している人は自殺したくなるんじゃないでしょうか。
早めに諦めておいて良かった。
気を取り直して、早速その場でざっと作品を読んでみました。
中学生にしては良く書けていました。
きっと才能はあると思います。
でもこんなのが受賞作?と思わないでもないですが、中学生の時点でここまで書けるのなら、
二十歳になるころには凄いことになっているかもしれません。
芥川賞の最年少記録を塗り替えるかも知れません。
そんな希望的観測も含めて選考者は受賞させたのでしょう。
しかし本当にいいのか?
あとは本人次第ではあるのだろうけれど、義務教育もまだ終えていない人をぶちあげて、
ちゃんとケアできるのか?
私は若い書き手がどんどん世に出ていくのはいいことだと思います。
作品さえ素晴らしければ、小学生だろうが中学生だろうがちっとも構わないと思います。
だから中学生というインパクトだけで本を売れるだけ売って後は知らない、などと出版社が考えていないことを祈ります。
あらら、なんだか変に愚痴っぽくなってしまいました。
ええそうですよ、私は賞なんか取れませんでしたよ。
小説でも詩でもね。
羨ましいなあ…。
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