Apr 22, 2008

ドイツ名詩選

 友達がドイツ語を学んでいるので刺激を受けて、梅田の紀伊国屋をぶらぶらしていた。しかしやはり語学というように固く考えてしまうと緊張してきたので、岩波文庫の「ドイツ名詩選」を買ってみて、テキストに親しむことから始めてみようと思った。
 前から哲学書を読むと語学力が必要なことをぼんやりと感じていたのである。昔は語学が好きで結構英検の勉強なんかもやったが準一級に受からず止めてしまった。大学ではドイツ語を選択していた。ニーチェやカフカが好きだったのだが、授業をきちんと受ける以外それほど力を入れていなかった。しかし、最近翻訳で哲学や詩や小説に親しむようになるたび、この人たちは自分たちの言葉でどのように書いていたのかその息吹が気になってはいたのだった。
 ドイツ名詩選は安くて小さい本ながら、詩人の略歴・全体の解説がついており、見開きで原文と訳文が並んでいる。非常にお得である。ゲーテからシラー、ヘルダーリン、ハイネ、リルケ、ブレヒト、トラークル、ツェランとここ300年くらいのメジャー詩人はおさえてある。もちろんドイツ文学のマンやヘッセのペーパーバックは置いてあったのだが、当然全部ドイツ語なので、久々に外国語に触れるものにはハードルが高いし。

ほとんどすべての物から感受への合図がある、
向きを変えるそのたびに、思い起こせと吹きよせるものがある。
わたしたちがよそよそしく通りすぎた一日が、
未来において決然とした贈り物となる。


(リルケ「ほとんどすべての物から」抜粋ドイツ名詩選岩波文庫より)

 素敵だ!  
Posted at 00:10 in nikki | WriteBacks (4) | Edit
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