Jul 30, 2007

敗因

 昨晩は、雷が鳴ったし、雨が降ったので、朝ひんやりとしていた。すごしやすいが、冷えが心配なので、早朝風呂に入る。それから、シーツなどを洗濯する。天気が良いので、よく乾きそうだ。(何か曇って来たが。あ、天気予報見てなかった。主婦失格である。)そしたら、今夜、日なたのにおいのするシーツで眠れるよ。明日はデイケアに行く予定だ。厳しいスクーリングに備えて、活動できる体にしておかねば。

 で、皆さんには申し訳ないと思っているんですけど、また政治の話題です。ただでさえ、暑苦しい文章を書きがちなのですが、ご勘弁を。
 安倍さんは、辞めないっていってますね。でも、青木さんも辞めるし、片山虎之助さんも、落ちましたし、どう議会運営するつもりなんでしょうね。参院が民主の城になったら、自民の法案は、ほとんどブロックされますね。僕は、前々からの安倍さんの議会運営のまずさっていうのは、けっこう大きい敗因だと思っています。
 そりゃ、政治資金問題、失言、年金、数えていけばきりがないです。そういう点で、みんな、ムードとして、ダメだと思ったというのがひとつあります。ふたつ目は、旧自民党支持者も、ここ数年自民に翻弄されて、町村合併、地域格差などのことで、もう嫌気がさして、誰か何とかしてくれっていうのも、あります。
 でも、重要なのは、果たして、安倍さんが議会制民主主義って言うのをわかっているのかということなんです。あまりにも、強行採決が多すぎます。安倍さんの自信のなさがあらわれています。余裕があるなら、ごり押しする必要はないですからね。昔の自民党みたいに、相手(野党や、派閥)を懐柔、根回ししながら、ポンポン通しちゃうというのは、良くないにしてもひとつの方法です。それも(能力上?)できない。小泉さんみたいに、国民の支持をバックに、それに反する人たちを抵抗勢力と名づけて、人気で郵政民営化しちゃうとか。あと、答弁では、まともに受けないで、はぐらかし、論点のすり替えをやってしまう。これもなめた話ですが人気があるからできたことです。そういうポピュリズム的な手法もとれない。
 安倍さんは、たぶん、真面目な人なんだろうとは思います。それはいいのですが、正しければ自分の信念は通ると思っている。実現には過程が必要だということがわかっていない。これは、驕りに他なりません。こういう人は私も含めて多いかもしれませんが。
 政治というのは、泥臭い作業です。自分の考えとちがう相手や嫌な相手とも話をしていかなければ、自分の思っていることは実現できません。そう、議会制民主主義は、対話なしにはなりたたないんですね。
 しかも、安倍さんは、憲法改正を掲げていますし、教育基本法を改正しました。この辺りは、イデオロギー的に微妙な領域なのです。国民の大多数が、Yesと云っているわけではなくて、色んな考えがある領域なのです。変えたいといっている人たちばかりに安倍さんは会っているのでしょうが、別に左翼的な考えを持っていなくても、もう少しよく考えないとなと思っている人も多いはずですし、そもそも私たちはこの辺りの問題についての難しさというのは、普通の人であれば感覚的に大体わかっています。アメリカもあまり好きでないけれど、自衛隊の方もがんばっているけど、戦争に参加できるようになるのは、やっぱりまずいなあと思っている人も多いはずです。逆に、アメリカ従属を捨てて、軍にしたいという人もかなりいて、まとまらない。それが当然だと思います。その辺りの民意の錯綜を安倍さんは軽く見ているのではないか。これは「戦後レジームの脱却」といくら口で言ったって、だめです。リアルに国際的な日本の位置を見て、国内の民意の状況を見て、何が必要かを訴えた上で議論するというのなら、わかります。安倍さんの考えにもそれなりに支持はあるのですから、大いに議論しましょうとなるでしょう。しかし、そういうお膳立てをして、きちんと対話するということを安倍さんは忘れています。
 あるいは、意図的にそうしているかもしれません。公務員改革、政治資金規正法あたりは、ざるですね。本当に官僚をコントロールして、政治の力を復権させるという覚悟がない。これも、よく状況を見て、いろんな人と話をしてという対話の前提を忘れています。とりあぜず、改革のポーズを取りたいがために、急いでいるようにしか見えません。小泉さんは、とにかく国民の支持をとりつけるためにあらゆるパフォーマンスをやった。小泉改革は負の遺産を残す事確実ですが、小泉さんには、とりあえず是が非でも国民を味方につけないと、政治なんて無力だという醒めた認識があったのだろうと思います。それもない。守旧派的方法は通じない。じゃあ、強行採決。
 古い人も、小泉さんも偏っているかもしれませんが、それなりにニーズを把握していたから、それに答えていたわけです。それは、必ずしも国民の総意ではありませんが、何かには答えようとしていた。よしあしを別にすればリアリストだったわけです。安倍さんは、夢があるだけです。ニーズを的確に把握して、それに答える。考え方のちがう人とも話す。こういう地道なことをおこたっていると、敵だけでなく味方からもなめられます。要はちゃんと喧嘩もできない。喧嘩できたら、相手も本気になるし、政治は活性化して、異質な意見もどんどん入っていくことが出来ます。それが政治だと思います。権力者ですから、権力を使うのはかまいません。でも、それが国民のためになっているか、みんな見ているわけだし、その中で、ただ不正をしている味方をかばう。逆ギレするなんてことをやっているから、政治家の胆力のない奴として、見捨てられて仕方ないと思います。でも、日本の政治家は、議会なんて信じていないと思います。小泉さんも、守旧派も、野党も、どこかちがう方を向いている感じがします。しかし、年金問題は、長妻議員の委員会質疑の中からあぶりだされた。やはり議会は大事なのかもしれませんね。とりあえず、ちゃんとやれよということです。
Posted at 12:03 in nikki | WriteBacks (0) | Edit
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