Jun 22, 2007
血と骨を読み始める
カウンセリングの帰りすっきりしていたので、本屋に入ってぶらぶら。梁石日『血と骨』を手にとって購入。読み始める。在日朝鮮人の物語。梁石日の実父がモデル。まだ読み始めなので、感想があまりいえないが、主人公は、強そうである。北斗の拳のラオウが頭の中に出てきた。映画化されていて、映画は見ていないが、ビートたけしがこの役をやったらしい。あるサイトをのぞくと、前田日明がよかったのではないかとか、いや赤井英和だとか、はては、河島英五がいいのではとか。確かに原作を読む限り、ビートたけしも恐い男を演じるのに、一日の長があるが、原作を読む限り、神話的な暴君、怪物という感じでむずかしい。冒頭近く、天王寺公園が出てくる。主人公が賭場から帰って、そこで追っ手を殺してしまうわけだが、戦前の天王寺公園は今のように整備されておらず、夜になるとけっこう物騒なところだったんだなあと思う。今はカラオケ通りも整備されてしまって、ある意味寂しくなってしまっているのであるが。大阪は、僕は北部に育ったが、アジア的なかんじのところがいっぱいある。
この作品は、「差別と戦って、がんばっています」というものではなく、戦中、戦後という乱世を己の力のみを信じ強引に生き抜こうとした男を描いた点が新しいのではないかと思う。マイノリティなのだが、被害者的な面ばかりを押し出すものではないようだ。まだ全部は読んでいないので楽しみだ。
まだ、拉致問題も、朝鮮総連の件も明るみに出ていない時代の作品。この作品はそういう事実が出て古くなっているかというとどうもそんな感じがしないのである 0001.bmp
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