Mar 15, 2007

〝てんやわんやですよ〟で踊る・『未完の明治維新』

 いま、自分の中でブームなのが、クレイジーケンバンド〝てんやわんやですよ〟という曲。ドラマ「今週妻が浮気します」のエンディング・テーマです。ドラマは、まあイマイチなんですが、〝てんやわんやですよ〟はメチャかっこいい!うさんくさいオヤジボーカルがたまりません。というわけで、この曲を聴くと、踊ってしまいます。僕はクラブとか全くいかないし、デタラメなダンスなんですが、腰をひねったりして、いい運動になる。とうとうシングルを買ってしまった…で、今日はインチキダンスで、踊りました。完全にアホだが、踊るというのは何も考えなくていいなあ。
 明治維新関係で、坂野潤治『未完の明治維新』を大体読み終わるところ。維新の始めには「政府」という考え方がなかったとか、『峠』にはあんまり出てこなかった西郷隆盛は西洋近代化に相当の理解があったなど。でも、やっぱり西郷隆盛はなぜ野に下って自分の指導してきた政府に対し叛乱を起こして死んだのか、これは難問だと思う。中江兆民『三酔人経綸問答』では、西郷らしき「豪傑」が、「自分は増殖しすぎた癌みたいなもんだ。切除してもらって、どっか遠くの国に攻めていって、死ぬしかないのだ」(これは「征韓論」のことだと思うが、『未完の…』では、西郷自身はそう積極的ではなかったと書いてある)という感じのことをいっていたと記憶している。これは『未完の明治維新』で、軍は維新を進める上で薬だが、薬が効き過ぎて毒になったという箇所と符合するのではないかな?鳥羽伏見の乱や、廃藩置県、こういうものは軍なしではありえなかったし、それによって、なんとか維新政府が形づくられた。だから、西郷は「効き過ぎた毒」や癌として、お役御免になって自分は滅亡するしかなかったんじゃないか?そこには、西郷の大局を引き受けたもののみが知る大きな感情がからんでるかもしれない。譲れない何かがあったのかな。色々想像が膨らみます。おお、漢字が多くなってきた!江藤淳『南洲残影』など、いろいろ読みたい本が出てくるがぼちぼちと。
Posted at 00:11 in nikki | WriteBacks (5) | Edit
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