Jan 24, 2007
後がない人
そのまんま東が知事に当選したのだけど、自民党は「保守分裂」とか民主党は「候補が擁立できなかった」とおっしゃっている。でもたぶんそんなの言い訳に過ぎない。なんで東が目立ったかというと、「後がない人」に見えたからだと思う。本当に「後がない」かは別にして、ノックや青島さんに比べても、前科、離婚、引退とくれば、ストーリーとしては、かなり勝負するには「後がない」し、「捨てるものがない」状況に近いかもしれない。また彼の顔が、本当にそんな顔をしている。「しがらみがない」ではなく「捨てるものがない」。それは訴える者の顔にいくばくかの真実を与えるにちがいない。またぞろ、腐敗がつきまといそうな、天下りさんでは困るということではないだろうか。劇場型選挙という見方も出来なくはないが、私はそんな一面もあるだろうと思うのである。
今日、ホームレスの人が、公園を住所としてみとめてほしいとして、敗訴した。つまり、大阪市が勝った。一審ではホームレスの人が勝ったらしい。天王寺にホームレスは多い。怖いという人もいるが、私は別に勇気があるわけではないが、あまり恐がるのもどうかと思うのである。公園を住所にするのは変だ。が、住所がないと、当たり前の権利が受けられなくて、結局、もっとホームレスになってしまって、職にも就けない。どうしたらいいのか。上告するから、裁判のお金が大変だ。はじめて聞いたが「あぶれ手当」というのがあるそうな。前段階としては、3000人が、一箇所に住民登録していたという件があるのだが、居場所がないというのは考えるだに恐ろしい。どういう境遇で、テントやダンボールで寝るようになったかは、ひとそれぞれだろうけれど、私は、なぜか他人事なんだけど、他人事とは思えなくて、彼らも隣人。市民的秩序の外部にいるが、排除、排除だけではすまされないといつも感じるのであった。彼らもきっとそのままでいいと思っていない人も多いんじゃないかと感じることもある。ああいう形で表現されている何かというものがあるのだと思う。きっと個別の対応が必要なんだろうな。でも、私は甘いのかもしれないね。
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