Dec 30, 2006

六ヶ所村ラプソディー

 第七藝術劇場で上映されている『六ヶ所村ラプソディー』はとても面白かった。面白いというと変かもしれないが、頭の中に悪い意味での?が浮かばなかった映画だ。
 六ヶ所という土地、場所というか、そこに生きる人と、「生命」というもののリンクを思った。けして簡単ではないその関係性を、見事に切り取っていく。ドキュメンタリー。現実にあるということを強く思う。しかも、いろんな人が、その個性のまんま撮られている。かわいい犬達。おいしそうなトマト。うたうおばあちゃん。雪かきをするおじいさん。津軽三味線がいい。賛成派も反対派も、子ども達の未来と云うのを考えているが、その方向がまるでちがうまま、別の大きな力が作用して、稼動しようとしている不気味な施設。日本の行く先を見ているようで、確実に他所事ではない。このままでは、やはりおかしい。そこで、声をあげる難しさもこの映画はきちんと撮っていた。
 今日ふと思ったのだが、僕は、これから現実を生きようとしている。へんな言い方だが、そう思った。プラグマティストの鶴見俊輔の本を手に取ったのは故あることかもしれない。
Posted at 01:24 in nikki | WriteBacks (1) | Edit
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