Jul 10, 2006
トム・ヨーク
ここ何日か日記を書いていなかった。
先週木曜から印象に残った事を書いていきます。
木曜=診察で就労について報告。のちに実家で飯を食べる。ひさしぶりに親に会うというのはいい気分だった。弟のハリウッドみやげにTシャツとカリフォルニアワインをもらって帰る。
金曜=デイケアに行く。新入りの人が何人かいる。就労、来週水曜に行く予定。職員さんがついてくれるみたいです。夜は昨日もらったカリフォルニアワインを飲みながら、七夕祭りをする。去年に続いてぼくの願いごとに彼女からダメだしが…
土曜=詩の友達と会いました。お互い近況を話しながら合評までしました。いろんな話が出来る友達は心強いです。詩についてけっこう深い話ができたと思います。村瀬学「自閉症」(ちくま新書)を買う。知的障害を持つ人の広い行動範囲に着目していて、彼らを地誌的な広がりの中においてみるという点がいい。山下清論も新しさを感じます。
日曜=彼女とタダ券があったので、お茶をのみに行く。自転車に空気を入れる。CD屋にいって、まずはある人にすすめられていたMUSEというバンドの試聴をする。ざんねんながら、少しぼくの好みと合わなかったが、一応頭の中に名前を入れておこうと思う。トム・ヨークの新譜を買う。いわずと知れた、レディオヘッドのフロントマン。ジャケがかっこいい。絵が折りたたまれていて、すごく詩的な雰囲気なのです。ふだん音楽をきかない彼女もジャケがよくて目が引かれたといっていた。絵が神話的です。この波を起こしている人は誰?という感じなのです。こんな詩集があればいいのになと思いました。
音楽は普通の音楽の伝える感情とは全然違います。KID Aの時も感じましたが、どこか恐い世界に連れて行かれるようなこの世のものではないような感じは残っています。KID Aよりはポップですし非常にわかりやすく仕上がっています。また、サウンドが部屋の中を自在に飛びかう感じで、それがおもしろい。こういうアルバムは脳内麻薬的というか、脳の意外なパターンを刺激して、どんな感覚になるか実験しているみたいです。いわゆる落ち着く音楽でもないんだけど、音のパターンを踏み外して、解体して、よくわからないところへ導かれる感覚を味わうことができます。方向はまったく違うけど、ビョークの「ヴェスパタイン」に近い気もします。おススメポイントとしては5点満点中3.8点くらいでしょうか。いいんだけど、トムの試みに対して、いろんな意見があると思って。コアな感覚からは一線を引いています。でも楽しんで作っている感じがします。コアな人には物足りないでしょう。それから洋楽、全然詳しくないようというぼくのような人が聞くと新鮮です。
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