Feb 25, 2006
分煙
彼女の実家に行って、犬と遊ぶ。今日は日当たりがいい。不思議そうに、空を眺める犬ちゃん。何を考えているんだろうなあ。その眼に吸い込まれそうになる。なぜか僕のポケットの財布をいじっていた。それで、みんな、犬に、「財布もってきて」と言っていた。はへ。今日は起きれた。でも、鼻と喉の調子が悪い。軽くカゼをひいたのかもしれない。寒暖の差が体に来たのかもしれない。みなさんも気をつけてください。花粉症?ノンノン。
彼女と話して、ベランダでタバコを吸うことになり、椅子を買ってきた。前から臭いといわれていた。喉が悪くなって、タバコはいかんなあと思うのだが、買ったばかりの椅子で一服するんである。昔の文学者とか、坂口安吾の部屋の写真とか見ると、タバコどころか、アートのように物があふれている。彼はヒロポンをやっていた。覚せい剤が普通に買える時代があったのだ。そういう空気と今の空気って、物理的だけでなく、リテラシーとしてもちがう気がする。堕落論みたいなものにはお目にかかれない。堕落論も、戦後ではなく戦中に書いたら、もっとびっくりなのだが、そう考えると、太宰はもっとすごいのである。
そういう時代は、今より生きるのが厳しかっただろうけど、ちがう厳しさが今はある。厳しい代わりにみんないろんなことで、一生懸命だったりいい加減だったりして、治安も悪かったけど、今は、皆もっとばらばらで、違う意味で一生懸命だ。食うためというのもあるけど、むなしさとの戦いが大変だ。そのあたり、安吾は勇気付けられる作家かもしれない。苦しくなったら思い出す作家の一人だ。
ドラマを見ているのだが、いかに続けるというのがむずかしいかと思う。話をふくらませ過ぎてもいけない。金の問題が一番大きいだろう。
中也賞が決まった。残念ながら僕ではないんです。がんばります。
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