Apr 01, 2007
サンダカンやじきた紀行-2
9月4日:人のいないきれいな南の海で半日ぼんやり。憧れでしかなかったイメージそのもののゼイタクな午後だった。/夕方、ほかより早く孵化してしまった(おっちょこちょいの)小亀を海に戻した。懸命に水のほうへ走る姿はけなげ。/その後、写真右上のロッジで食事。それからそこで海ガメが上陸するのを待つ。8時ごろ一匹上がったとの報。スワッと飛び出したが、騒がしいせいか帰っちゃった、とレインジャー。ロッジに戻り、待つ。雨風がひどく、床がびしょぬれ。待つ。停電。いつの間にかうたた寝。ひたすら待つ。/そして12時を回ったころ、「上がったぞー」産卵を始めるまで待って、雨の中ヘッドライトを頼りに浜へ。この夜彼女は89個の卵を産んだ。ごくろうさん。卵はすぐにレインジャーの手でバケツに移され、安全なところに埋められる。1時過ぎ就寝。9月5日:翌日朝早くサンダカンに戻り、朝市で漢方薬の乾燥タツノオトシゴを買ったり、魚市場を見学したり。それからオランウータンに会いにセピロック・オランウータン・サンクチュアリへ。おれはベイビーオランをハグしたかったのだが、食事する所を眺めただけ。物足りない。/手すりにいたグリーン・スネーク。頭が三角で明らかに毒蛇。帰りに寄ったクロコダイルファームの巨大ワニと重なり悶える鯰の群れ。/下の写真は水上生活者の集落と日本人墓地。「サンダカン八番娼館」のカラユキさんたちがここに眠る。