Dec 12, 2008
PICASSO
「オルガの肖像・一九一八年」と「ピエロに扮するパウロ・一九二五年」
ピカソの妻とその子供ということになりますが、この絵画が具象的に描かれているのは「オルガ」の希望だったそうです。
パリ国立ピカソ美術館には、ピカソが最後まで手放さなかったコレクションを中心として所蔵されているそうです。この美術館の改修工事のため、主要作品を網羅した世界巡回展が実現し、その幸運が日本にもやってきた、ということでした。この約二三〇点の作品が揃うことも、初めてのことかもしれません。たとえ「ミーハー」と言われようとも、このチャンスを逃したら、わたくしはピカソの本物の作品にわずかしか出会えないままで、死んでしまうかもしれないと思いました(^^)。
いや、実際のところ、赤ちゃんと五歳くらいの少年を連れた若い夫婦が、だんだん不機嫌になってゆく子供を叱りつつ、美術館を歩いている様子を見かけましたが、「ああ。わたくしには、あれが出来なかったのだなぁ。」と、感慨にふけっていました。子供にとってどちらが幸せなことだったのかはわかりませんが。あ。つまらないことを書いて、失礼しました(^^)。
・・・・・・というわけで、このたくさんの作品は至近の二つの美術館で展示されました。
国立新美術館:「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」:約百七十点
サントリー美術館:「巨匠ピカソ 魂のポートレート」:約六十点
この多くの作品の前者では約二時間をかけて、それから後者への移動、コーヒータイム。後者では約一時間をかけて観ましたが、まさに「疲れを知らない子供のように」行動できた自分に驚きました。おそらくそれが「ピカソ」の魅力だったのかもしれません。天性の才能、加えて彼を刺激してくるさまざまな出来事(古典。キュビズム。シュルレアリスム。女性。子供。神話。戦争。)を、すべて絵画と彫刻に生かした という柔軟な才能は言うまでもなく、まぶしいものでした。
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