Dec 14, 2007
ムンク展
十三日(木)午後には雨があがり、曇り空の上野公園に到着。いつもの如くまずは猫のいるカフェ・テラスへ。以前いた盲目の猫はどこへいったのだろう?姿が見えない。代りに妙に人なつこい猫に出会う。友人のカバンに頭を出していた、折畳み傘の取っ手にいきなり噛り付く。なにが入っているのやら猫はそのカバンに興味しんしん、まさか「鯵の干物」は入っていなかったと思うけど(^^)。。。
「ムンク展」はまさに三度目の正直。一回目は臨時休館、二回目は、ある催し物の後でしたので、ちょうど連休中にあたってしまって、あまりの混雑に頓挫。十三日はとりあえず雨も上がり、館内もちょうどいい混み具合でした。
ノルウェーの画家「ムンク」と言えばあの「叫び」のような陰鬱な作品のイメージが強かったのですが、今回集められた作品は「装飾」というプロジェクト作品が多いことに意外な思いがいたしました。オスロ市立ムンク美術館などから一〇八点の作品が展示されていました。
第一章:〈生命のフリーズ〉 装飾への道
第二章:人魚 アクセル ハイデルベルグ邸の装飾
第三章:〈リンデ・フリーズ〉 マックス・リンデ邸の装飾
第四章:〈ライン・ハルト・フリーズ〉 ベルリン小劇場の装飾
第五章:オーラ・オスロ大学講堂の壁画
第六章:〈フレイヤ・フリーズ〉 フレイヤ・チョコレート工場の壁画
第七章:〈労働者フリーズ〉 オスロ市庁舎のための壁画プロジェクト
ざっとこんな感じで、今回は公共的な仕事が多く見られる。第三章では、医師マックス・リンデ邸の子供部屋を飾る絵という条件で受けた仕事ですが、下絵の段階でマックス・リンデ氏の「子供部屋にふさわしくない。」と、描き直しの注文が出たのですが、「ムンク」はそれを無視したとのことで、絵画を買ってもらえなかったというエピソードも紹介されていました。
フレイヤ・チョコレート工場の社員食堂の壁画は映像としても紹介されていました。見ていたお隣のご婦人が「贅沢な社員食堂ですねー。」と、わたくしに声をかけて下さったのですが、わたくしは実はお返事に困りました。チョコレート工場の社員ではないのですから、その気分は想像しかねますもの(^^)。
例によって、一番好きだった絵「The voice/Summer Night」です。ムンクの恋人です。
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