Nov 26, 2007
年月の記録 スケッチ帳より 堀文子展
ぼんやりと日々を過ごしていましたら、十八日が展覧会の最終日でした。午後からは同人の合評会が控えているのですが、無理をしてその前に観ようと「ニューオータニ美術館」に駆けつけました。このわたくしの突然の計画の決行に同行して下さった同人の心やさしい紳士お二方に感謝いたします(^^)。
展示された作品はほとんどがスケッチで、わずかな彩色がされているだけの作品でしたので、展覧会場全体はこじんまりとした地味な雰囲気でしたが、堀文子の世界のあらゆる「いのちあるもの」への、しっかりとした視線と愛おしさが観られました。その後での合評会の場では、「堀文子のような事物への視線は、詩作にも通じるものがあるのではないか?」という話題を提供して下さった同行者の言葉も嬉しく共感いたしました。
上に掲載した画像は二〇〇一年二月に描かれた「私を生かした手」の一部です。一九一八年に生まれていらっしゃるので、この時の堀文子さんの手は八九歳の手ということになりますね。人間が生きているということは、限りなく美しいものです。人間に限らず、ですね。。。
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