Jul 07, 2005
スキャンダル
いいえ、わたしのことではありません(笑)。映画のタイトルです。NHKで放送されている連続ドラマ「冬のソナタ」の主人公「ヨンさま」が、挑んだ18世紀の朝鮮時代の架空の物語です。退廃的な上流社会を厳しく暴いたフランス映画「危険な関係」を朝鮮に置き換え、試みた映画でした。
「ヨンさま」演じる領主はプレイボーイで、「ゲーム」のように次々に女性を虜にし、その女性の裸体や性愛の様子を絵にするという日々を送っている。そして未亡人の清楚な女性をおとすゲームに挑み、女性の頑なな拒否をなんとかクリアして、彼は目的を果たし、そしてその女性を捨てようとする。しかしそれが真実の愛であったことに気づいた領主は彼女に逢いに行こうとするが、彼に嫉妬する男の怒りを買い殺されてしまう。それを知った彼女は後追い自殺をして終る。
領主が残した絵のなかで、彼女だけは衣装を纏った清楚なままの姿であった。
恋をゲームだと思う人間、恋を命がけけのものだと思う人間、どちらも救いがたく哀しい。
チマチョゴリとハングル語
過日電車のなかで、チマチョゴリを着た中年女性と中高生とおもわれる男子(こちらはワイシャツ、ズボン姿だが。)2名とが、ハングル語で語り合っているのを聴いていた。もちろん意味はわからないが、わたしはこの3人は母子だろうと思っていた。
しかし、わたし達が池袋で下車した折、その2人の男子だけが後から下車してきた。その途端に彼等は日本語で語り出したのだ。わたしの連れはそれに気付いて「ふふっ」と笑った。「なに?」とたずねると「あのチマチョゴリ姿の女性は母親ではないな。教師だよ。おそらく彼等は学校内では日本語を禁じられているんだろう。」と言う。ああ、そうか。言葉の統制が民族にとってどのようなことなのか?さまざまな思いが込められていることだろう。
わたしはチマチョゴリを着た女性を見ながら、あの服装の構造が知りたくなっていた。「チマ」は日本語で言えば「裳」のことか?今で言えば「スカート」の部分だが「チマ」はどうやら胸から下を覆うもののようだ。「チョゴリ」はとても短い上着で、到底胸の部分が隠せるようなものではない。ちなみに男性の服は「バジ・チョゴリ」と言うそうだ。
その「チマチョゴリ」の構造の謎は、映画「スキャンダル」が見事に解明してくれた。なにせ主人公のプレイボーイの領主が、次々に女性の「チマチョゴリ」を脱がせていくシーンが出てくるんですものね。
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