石川為丸の植物実験室



サボテンの接木実験 



(1) 5月11日


 実験開始。写真左から、短毛丸(台木)+モクキリン(穂木)、モクキリン+短毛丸、短毛丸+モクキリン、モクキリン+ドラゴンフルーツ、モクキリン+月下美人

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(2) 5月17日

 かなり切れ味の悪くなったカッターナイフを使ってしまったので、活着率は70%くらいかと思われます。現在はまだ、何とも言えない状態です。



(3) 5月31日

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 台木のモクキリンの方からはすでに発根している。右のドラゴンフルーツは活着したもよう。真中の短毛丸は下部から根が出てしまっているので、どうなるか。


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 このままほうっておいて、しばらく様子を見るつもり。左の月下美人は少し皺ができているので、失敗かもしれない。今後は3本とも土植えする予定。



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 短毛丸を台木に、モクキリンを穂木にしたものは、右のものは葉が元気ないので心配。左のものは、どうにか活着したよう。




(4) 6月29日

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 右:台木のモクキリンからは葉が出てきた。穂木の短毛丸の色つやはとてもよいが、依然として下から根が伸びている(ちょうど気根のようになっている)ので、心配でもある。
 中:ドラゴンフルーツ(穂木)+モクキリン(台木)は、実は台木の方が枯れていたので、またやり直したもの。
 左:月下美人(穂木)+モクキリン(台木)は姿勢が悪いので、棒で矯正したところ、癒着していた部分がベリッと剥れてしまった(^O^)
 あわてて結んでみたが、これはデージ心配。
 台木からは枝が伸びてきているので、これから剪定するつもり。

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 モクキリン(穂木)+短毛丸(台木)
 ほとんど変化していないので、植え替えてみたところ、台木からはぜんぜん根が出ていなかった。これも心配。



(5) 7月20日

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 ドラゴンフルーツ(穂木)−モクキリン(台木):前回は台木が枯れてしまったのだが、今回はすこぶる元気。ちょっと心配な点は、ドラゴンフルーツの下部から根が5mmくらい出ていること。



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 短毛丸(穂木)−モクキリン(台木):それほど変化なし。あいかわらず短毛丸の下から根が10本くらい、気根のように出たままである。



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 月下美人(穂木)−モクキリン(台木):前回は姿勢を矯正した際にベリッといってしまったので心配だったが、どうやら大丈夫だったもよう。しかしながら、成長の様子は全然なし。



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 モクキリン(穂木)−短毛丸(台木):台木の短毛丸の方がどことなく生気がない。これは、まだ、発根してないと思う。右側の台木の短毛丸の方からは、ちょっと画像からは見にくいが、子球が出ている。親が枯れそうなので、子を残そうということか…。心配心配。



(6) 7月27日

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 左:穂木の月下美人が成長しないのは、台木のモクキリンの方が元気すぎるためではないかと考え、モクキリンの枝をカットしてみました。カットした枝は下のもの。
右:短毛丸も同じく、台木のモクキリンの枝をカット。画像からは見にくいが、短毛丸の右下には根が出ています。



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 モクキリン(穂木)+短毛丸(台木):左の方の台木には、子球がついています。左の方は、台木がしわしわになってきています。もう少しで駄目になりそうな予感。



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 ドラゴンフルーツ(穂木)+短毛丸(台木):穂木のドラゴンフルーツが痩せているのは、モクキリンの枝の方に栄養が行ってしまうためと考え、思い切りカットしてみました。下に置いてあるのがカットした枝。
 ドラゴンフルーツの下部には根が二本出ています。



(7) 8月10日

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 モクキリン(穂木+短毛丸)

 左:台木の短毛丸がだんだん痩せてきている。最終的にはモクキリンに同化してしまうのでは?
 右:台風10号対策で、ベランダの鉢を室内に取り込む際に、他の鉢が転げ落ちて直撃したために、接木部の付けねから折れてしまった。皮1枚でつながっていたので、ビニルテープで包帯してやったところ。この画像では見にくいが、子玉のすぐ上の部分。
 穂木のモクキリンは、最初の頃と比べると、かなり葉が展開してきている。



(8) 8月23日

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 短毛丸(台木)+モクキリン(穂木):この前、付け根から折れて、皮一枚でつながっていた部分は、ビニルテープの包帯のおかげで、もとに戻っている。
 穂木は最初の頃よりは、かなり展開している。短毛丸の子玉も大きくなっている。

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 モクキリン(台木)+ドラゴンフルーツ(穂木):ドラゴンフルーツの頭頂部に、小さな芽が出てきた。

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 モクキリン(台木)+月下美人:画像では見にくいが、月下美人の頭頂部の右側には新芽が出ている。
 モクキリンの方には、また枝が出てしまっている。



(9) 9月7日

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短毛丸(穂木)+モクキリン(台木):短毛丸がだいぶ充実して、頭でっかちになっきた。このまま行ったら、細いモクキリンの枝では支えきれなくなるのでは…。



(10) 9月14日

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ドラゴンフルーツ(穂木)+モクキリン(台木):ドラゴンフルーツの2節目が成長している。

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モクキリン(穂木)+短毛丸(台木):左は、台木の短毛丸がますます痩せてきている。右のものは、台木・穂木ともに順調。

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月下美人(穂木)+モクキリン(台木):月下美人の上方の左右に新芽が出ている。順調。



(11) 10月21日

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短毛丸(台木)+モクキリン(穂木):左のものはついに痩せて没。右のものも痩せてきているので、子玉はこれから取りはずします。

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モクキリン(台木)+短毛丸(穂木):頭でっかちになり倒れそうなので、わりばしで支えている。子玉をふいている。

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モクキリン(台木)+ドラゴンフルーツ(穂木):今のところ順調。



(12) 11月3日

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 短毛丸(台木)+モクキリン(穂木):だいぶ痩せてきてクタッとしていたので、わりばしで支えてやった。子玉は取り外した(右側)。これも、もう少しでだめになるかも。



(13) 12月14日

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短毛丸(台木)+モクキリン(穂木):左は台木の短毛丸がますます痩せてきているので、余命幾許か。右のモクキリンは、台木の短毛丸が没になったものの、かつての穂木。これにまた何かを接いでやろうかなどと、よこしまなことを考えている。

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モクキリン(台木)+短毛丸(穂木):穂木の短毛丸に子玉がふいてきているので、ちょっと痩せたような気がする。この後、子玉は全部落とす予定。



(14) 2004年4月4日

モクキリン(台木)+月下美人(穂木):ベランダに毛布を干したとき、ひっかけて折ってしまった。デージやっさ!

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もう一度やり直し。

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(15) 2004年5月23日


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モクキリン(台木)+短毛丸:4月28日より上京していた。沖縄では気温が高いので、小鉢は直射日光のもとでは1日で乾燥してしまう場合が多い。 そこで室内に取り込んでおいたのだが、戻ってみると、なぜかご覧のとおり。 だらしなく折れていた。


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副木とガムテープで固定してやったら、なんとか立ち直れそうだ。 最近、安易にガムテープを使いがちになっている。



(16) 10月19日


「考えるサボテン」ないしは「ゴメンナサイ」


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(17) 2005年1月3日


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モクキリン(台木)+短毛丸(穂木):2005年、副木なしで、どうにか「自立」の正月だ。めでたし! じつは、頭を垂れていたのを、この間、針金で矯正していたのです。


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モクキリン(台木)+月下美人(穂木):台木のモクキリンの側枝が伸びて、こちらに栄養が取られたためか、月下美人の色つやがよろしくない。これから、台木の側枝をカットする。


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モクキリン(台木)+ドラゴンフルーツ:ちょっと見えにくいが、画像中央あたりが穂木のDG(2段構え)。これも、元気すぎる台木の側枝をこれからカットする予定。


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短毛丸(台木)+モクキリン(穂木):逆に接いだもの。台木の短毛丸がしなびて、右上に子玉をふいている。左の方にも小さな子玉が。


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かつての「短毛丸(台木)+モクキリン(穂木)」の、短毛丸がとろけたので、モクキリンを直に鉢土に挿したもの。あたりまえだが、これが一番元気だ。これを切断して、また何を接ごうかと思案中。