ARCH 個人誌・同人誌情報 ARCH

<file No.7>

●発行者のアドレス情報は管理人までメールでお問い合わせください。


ARCH個人誌『夜凍河』

ARCH個人誌『if』

ARCH同人誌『repure』

ARCH3人詩誌『W3』

ARCH同人誌『ひを』

ARCH個人誌『Rose of Fukuyama』

ARCH個人誌『リモコン』

ARCH同人誌『すぴんくす』

ARCH個人誌『風のなかで話しましょう。』



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ARCH 誌名「夜凍河」(個人誌)

発行者 滝 悦子

創刊年月日 2005年3月
発行間隔 不定期
最新号の発行日 2016年2月(通算22号)
最新号の執筆者 滝悦子

最新号の内容 詩2編

詩誌の形態 A4三つ折 2枚
配布形態 郵送など
発行部数 必要に応じて

バックナンバー あり。
次号予告 未定

***

発行者コメント
詩が私を書きすてるまで。

(情報記載・2016年2月)

三月、午前十時の
        滝悦子

ぱっちりみひらいて
目があえば まじまじ
あちらをみても こちらをみても まじまじ
あ とも
ん ともいわず
笑いかけられても じいっ

ベビーカーは向きを変え 車両の奥に立ち

画集のなかの
ぶくぶく はだかんぼう わけしり顔の
映画でもお約束通りに飛んでいたけれど
高層ビル 窓 光る窓 通過するホーム
海の上のクレーン
まもなく 神戸

ベビーカーは向きを変え ドアの前に立ち

まじまじ も
じいっ も睫毛にかくれ
首をかしげて眠るてんしの後ろを私も降りる
顔をあげれば
三月、午前十時の (ナントイウセカイ!


(「夜凍河」22号所収)


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ARCH 誌名「if」(個人誌)

発行者 大澤都(ちょびっと倶楽部)
創刊年月日 2001年5月5日
発行間隔 不定期
最新号の発行日 2015年7月15日(通算28号)
最新号の執筆者 大澤都

最新号の内容 詩1編、短文 

詩誌の形態 10.5*20 6ページ
配布形態 郵便
定価 300円
発行部数115部

バックナンバー
 なし
次号予告 ...

***

発行者コメント
気づきや発見が
あるから書くのは
楽しいと思います。

(情報記載・2015年7月)

コンパクトディスクドライブ
        大澤都

十二時間眠る生活が一ヶ月になる
本気のウィーキングで太陽の光を浴び
風呂で温まり
肩を中心に全身を動かす体操をする
ベッドの上でありもしないことを考えつづける
ごはんとかパンとかうどんを食べたら空想が止むのを
体が知ったのはいつだろう
夢をたくさん見る
疲れが取れない
自然に目が覚めるまで眠っていなさいと
アドバイスされたのはいつだろう
(今日こそ食べずに眠ろう)
お腹はスパゲティーを呼びはじめる

急な階段を上ったところに店はある
壁一面にすだれが横向きで張られている
客は五、六人しか入れない
Tシャツと膝丈パンツ姿の男の子三人が
コンパクトディスクの音楽を流すライブを始める

サザナミインコの目のような音の粒が飛び
空間と時間を縦横に振り分けるリズムが跳ねる
頭、肩、腕 スイング スイング
(ライブ代チケット代ライブチャージって何よ
 投げ銭っていくら?)
を 払った記憶がない
かばんをたぐり寄せて財布の中身を見る
(あと二杯呑むことのできる一枚の千円札)
タバコの煙がこもる居酒屋の三和土で靴を探す

顔の赤い男が それはワシの靴じゃ 陣地に土足で踏みこむ声に
わたしがスカスカの声で謝ると
頭がたりないんじゃないかとこめかみを人差し指で叩く
中年男が臭い息を吐きながら
百メートル道路の広い歩道で園児たちを連れた保母さんに向かい
こめかみを人差し指で叩く
(はだしで帰ろう)

地下のショッピングモールにはだしで立つ
店内の白いライトがヘルツに合わせて光る
雑誌で見るインテリア小物が並んでいる
(違う! 世界の層が!)
眠るための布団のあるわたしのアパートは
この世界にないだろう
もう戻れないだろう

強い声が目の前に立ちはだかったからといって
はだしで帰るなんて
してはいけなかったのだ


(「if」28号所収)


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ARCH 誌名「repure」(同人誌)

発行者 repureの会

創刊年月日 2005年7月23日
発行間隔 年二回
最新号の発行日 2017年4月15日(24号)
最新号の執筆者青山かつ子 壱岐梢
犬伏カイ 有働薫 小川三郎
柿沼徹 小網恵子 木葉揺
斉藤悦子 志村喜代子 高田昭子
たなかあきみつ 南原充士

最新号の内容 詩14編 俳句、

詩誌の形態 版形17.5*21センチ
本文 40ページ
配布形態 郵送・手渡し
定価(送料も) 500円+送料
発行部数 180部

バックナンバー ...
次号予告 ...

***

発行者コメント(後記より)
第一歩を踏みだすにあたり、世阿弥に倣って
次のように述べてみたい。個々の詩的効果を
忘れて詩作品の全体を見よ、試作品の結果を
忘れて詩人の内面のはたらきを見よ、さらに
詩人の内面をも忘れて詩そのものを知れ。さ
て、詩そのものを知ろうとして、ひとにでき
ることは何か。この場が、その一助となれば
幸いに思う。(竹内)

(情報記載・2017年4月)

魚の過去
        柿沼徹

なにかがきみを置き去りにしたらしい
 電球の明るさが
  畳に広がっている

雨の気配のする生け垣
 路地は或る箇所でふいに途切れ
  アジサイが葉を低く繁らせていた

いくつもの世代、じつは最近まで
 獣のにおいが立ち込めていた納屋
  裏の竹藪はいまも風に揺さぶられる

声がきこえない、声の影が落ちている
 きみだって夢くらいみるだろ
  大きなものが通り過ぎていった

表情を削り取った子供が
 とおくで膝を抱え込んでいる
  ありふれた一日


皿の上の魚の静けさ
 魚の過去はまぶしいのに
  ここからそれはまったく見えない


(「repure」24号所収)


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ARCH 誌名「W3」(三人詩誌)

発行者 井本節山(問い合わせ先は海埜今日子も可)

創刊年月日 2005年7月24日(創刊準備号)
発行間隔 年2〜3回
最新号の発行日 2005年7月24日(創刊準備号)
最新号の執筆者 井本節山 海埜今日子
生野毅

最新号の内容 詩、散文、他

詩誌の形態 創刊準備号はA412枚
(クリアーファイル仕様)
以後A5判中綴じ頁数未定
配布形態 郵送など
(創刊号からはぱろうるにて販売予定)
定価(送料も) 
300円(準備号特別定価)
発行部数 200部

バックナンバー 創刊準備号、用意できます
次号予告 創刊号

***

発行者コメント(後記より)
3という不均衡な、けれどもゆたか数に着目しつつ、
そこに沿って、気づいたら3人が集まっていました。
たとえばゲストを呼び、特集を組み、つまり3をこ
わし、あふれ、流れてゆく予定。

(情報記載・2005年7月)

河口で
        生野毅

河口で
修道僧の憂悶が
立ちふさがっていたなら

人が人に重なって
人と人が重ねられて
茎のように苦い液体を吐く
それが見える 或る刻限

出入りしていたのは
本当に船のかたちだったか
すべてが深紅色
マストも帆も
憎悪の肌の鮮やかさだった

河口では
あらゆるものが仰向けとなる
もはや動かぬ刻 そしてまた別の刻


(「W3」準備号所収)


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ARCH 誌名「ひを」(同人誌)

発行者 三室 翔

創刊年月日 2003年9月
発行間隔 年3回
最新号の発行日 2013年6月(17号)
最新号の執筆者 古藤俊子 三室翔

最新号の内容 詩4編 寸感

詩誌の形態 110×180 12頁
配布形態 少数の詩出版社。新聞社関係。
詩人。詩友。
定価(送料も) 
300円+送料(90円)
発行部数 100部

バックナンバー 5号少し
次号予告 ...

***

発行者コメント
各自が見開き3頁を担当します。手に収まりやすく、
かつシンプルに作りたいと思っていました。このよ
うな詩誌が出来上がりました。同人いちどう気にい
っています。

(情報記載・2013年6月)

体操

        三室翔

   タン タン タン

のはらで いっせいに
首をおりまげて
伸びたり縮んだりする人がいて
通りがかりの人も みんな
つられて体を固めてしまう
ときどき地球がひっくりかえり
足が天空を突いたりしても
おなじ角度で
生きる

   タン タン タン

コの世のリズムにまきとられる
のはらは 肥満していて
ひとしく
おなじ方向にうごいていく

右、左、右、左、
上、ばかりを向いていると
空が
どんどん
私に落ちて
私は
どんどん
大地にめりこんで

あっ
 私
 斜め向きが直らない

朝の
ラジオ体操は
めまいがする


(「ひを」vol.17 所収)


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ARCH 誌名「Rose of Fukuyama」(個人誌)

発行者 一瀉千里

創刊年月日 2005年7月29日
発行間隔 年2回(夏と冬)
最新号の発行日 2008年7月8日(第4号)
最新号の執筆者 小川三郎(ゲスト)
 一瀉千里

最新号の内容 詩4編 あとがき

詩誌の形態 A5版 14頁
配布形態 原則として手渡し。
ご希望の方には送付致します。
定価(送料も) 
300円+送料(120円)
発行部数 200部

バックナンバー ...
次号予告 ...

***

発行者コメント
同人誌や詩集をくださる方に、
お返しでさしあげたくて、発
行にふみきりました。
発行ごとに内容がふくらむ、
進化してゆく個人誌をめざし
ます。

(情報記載・2008年7月)

もみじ葉の恋情
        一瀉千里

秋に恋して 山は次第に色を変える
緑の着物は 夏のもの
赤や黄色や橙色に
グラデーションが始まると
結んだ夢が 舞い上がる

ふわふわと 空への慕情
秋に添い寝して 足並みそろえ
同じ季節を巡ってゆく
求めるのは ハッカのような笑顔
小さな五つ葉が ハラハラと舞い落ちるまで
池の中の 広がる波紋は冬のもの

限られた舞台の中で
あでやかに 物語は開き
澄んだ空気の中 蒼穹に包まれ
その身がはじけ飛ぶ


(「Rose of Fukuyama」第4号 所収)


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ARCH 誌名「リ モ コ ン」(個人誌)

発行者 ヒト科

創刊年月日 2006年5月
発行間隔 不定期
最新号の発行日 2006年5月19日(通算2号)
最新号の執筆者 ヒト科

最新号の内容 生きているということ。

詩誌の形態 A4二つ折り・20枚
定価(送料も) 
350円(郵送・為替支払い)
発行部数 ...

バックナンバー ...
次号予告 ...

***

発行者コメント
個人詩集のようなものです。

(情報記載・2006年5月)

リモコンの詩
        ヒト科

リモコンりもこん
もこリモコン
もこもこリモコン
ぴこぴこリモコン

こんちはごきげんようリモコンリモコン

リモコンろころん
りころん
なぽろん
ぱるろん
ろろろん

さよならさよならリモコンリモコン

ぴころん
ぷすこん
パチチチ

ぷしゅっ


(「リ モ コ ン」第2号 所収)


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ARCH 誌名「すぴんくす」(二人詩誌)

発行者(問いあわせ先) 海埜今日子

創刊年月日 2006年6月6日
発行間隔 年2〜3回
最新号の発行日 2011年1月5日(Vol.12)
最新号の執筆者 山岡遊(寄稿)
佐伯多美子 海埜今日子

最新号の内容 詩3編、エッセイ1、
あとがき(Bastet's Room)

詩誌の形態 A5版 16頁
配布形態 郵送
定価(送料も) 
 250円(送料込み)
発行部数 200部

バックナンバー
 残部僅少。
 お気軽にお問い合わせ下さい。
次号予告
 2011年初夏に発行予定です。

***

発行者コメント
すぴんくす(スフィンクス)、混合動物のように、混成した場所から、
ことばをつむげたらいいと思いました。試行錯誤をふたりでくりか
えしてゆきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(情報記載・2011年1月)

ポーカーゲームには52枚の仲間がいる
競馬レースには17頭の裏切り者
オイチョカブは親と数人の子が殺し合い
西口駅前のパチンコ店では享楽のビーストが
風船のようにアドレナリンで膨張した前頭葉たちを齧っていた
一色即発の市街地に 交わるべき相手は
しばらく 発見できていない

こうして荒れ果てた地表を遡っていると
道なき道に飛び散った血が
凝固し赤い砂となって舞いあがる
東京八丁堀の夕暮れを歩く二十二歳のぼくの足元に落ちていった
脅えと憎悪と流血の入り混じった男の眼は
八歳の時
谷川の石をわしづかみ殴り殺した
罠にかかったイタチのまなざしをしていた
金網に抱きしめられて 月が落ちる
空の番地を訪ねて あほう鳥が飛び立ってゆく


山岡遊「私的紛争地図を開く」より部分
(「すぴんくす」vol.12 所収)


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ARCH 誌名「風のなかで話しましょう。」(個人詩誌)

発行者(問いあわせ先) 冨澤守治

創刊年月日 2006年7月7日
最新号の発行日 2006年7月7日(創刊号)
最新号の執筆者 冨澤守治

最新号の内容 現代詩を中心

詩誌の形態 A4サイズの紙5枚程度をホッチギス留め。
保存は半分に折ります。
配布形態 郵送
発行者にテキスト形式でメール、
お名前・「個人誌希望」とタイトルを入れてください。
本文にご住所をお願いします。
定価(送料も) 
240円です(ほぼ実費、切手可)。
発行部数 制限なし。
必要な分、適宜印刷して製本。
編集者が多忙につき、若干の時間が係る場合があります。

バックナンバー
つくれます。
次号予告
何をするかわかりません。
試行錯誤でやります。ご期待ください。

***

発行者コメント
とにかくざっくばらんに作り、読んでいただきたいと思います。
執筆者は自分ひとりに限りません。

(情報記載・2006年6月)

冬のひと夜に想い
    --京都、西山山麓にて京都の町並みを遠望しつつ、記--



そう言えば、
人はまたやってくる
もうこのマチの灯し火は少ない
山里にあふれる過疎

「今宵も冷えてきた
 日も暮れる。野は夜に覆われる
 森の辺りは冷たい風が乾いて」

私はひとり豊かで、富み
モノがあふれている
しかし人に分け与える手立ても無く
胸一杯の愛が、言葉にもならず
伝えることもできない

人はやってくるのだが
観光客のように通り過ぎるだけ
試しに街角に雑記帳を下げてみた
すると、ああして下さい、こうして下さい
希望と要求だけで
これでは私の手には何も残らないでは?
ないのか
思わず、われに立ち返る

「バカな、やめておけ
 あの人たちはにこやかに何もかも話してく
 れるけど、私の声は聞かない
 やはり分けてはいけない富もある」

私はひとりで、管理人のように
待っている
絶対的な自身の存在感にもたれるのでは
あるが、誰を持つかも知らず
人は観光客のようにやってきては
この古典的な山里を、見て
通り過ぎていく


(「風のなかで話しましょう。」創刊号 所収)


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