個人誌・同人誌情報
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●発行者のアドレス情報は管理人までメールでお問い合わせください。
商業誌『詩手帖 飛燕』
二人詩誌『konoya』
個人誌『縞猫』
個人誌『サヴァ?サヴァ』
同人誌『三蔵2』
個人誌『D-Paradoxus』
同人誌『ヒマラヤ』
個人誌『狼』
個人誌『Eyes』
個人誌『U press』
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誌名「詩手帖 飛燕」(商業誌)
発行者(問い合わせ先) 石川為丸
那覇市牧志3-20-5-308 石川為丸事務所
創刊年月日 2004年5月15日
発行間隔 年3回発行
最新号の発行日 2006年12月7日(第3号)
最新号の執筆者 川満信一 河合民子
新城兵一 石川為丸 倉田良成 坂井信夫
若井信栄
最新号の内容 小特集■沖縄の詩人たち
詩篇・編集後記
詩誌の形態 B5版
配布形態 メールによる申し込みによって発送
定価(送料も) 500円(〒180円)
1年(3号分2000円〒共)
発行部数 600部
バックナンバー かなり有り。
次号予告 ...
***
発行者コメント
商業詩と銘うって、詩誌発行に関しては
黒字でいこうと考えています。
したがって、基本的には友人・知人にも
贈呈はしていません。。
(石川為丸)
(情報記載・2006年12月)
かくれんぼ
若井信栄
輝く日
放課後の金曜日
あすもあさっても学校に行かないでいいということが
なぜこんなにもうれしいのか
わすれものばかりして叱られた
とりかえしのつかない学校から
風だけをゆるして
草よりも低くかくれた私たち
中庭のにわとりは、かごの中で確実に卵を産みつづけ
教室のこどもたちは行儀よくお勉強をしつづけて
私たちはかたくなにかくれんぼをしつづけた
金曜日の放課後
みんな帰ってしまったのに
おなかの痛みが通り過ぎて気づいた
わすれものは
えいえんにかくれた私たち
夕焼けに
ひまわりのうなだれている
放課後の金曜日
こっそり大人に
近づいた日
「詩手帖 飛燕」3号 所収
return
誌名「konoya」(二人詩誌)
発行者(問い合わせ先) 丹田亮子(メールは福島敦子)
創刊年月日 1997年7月30日
発行間隔 不定期
最新号の発行日 2004年6月10日(通算8号)
最新号の執筆者 ゲスト 田原(ティアン・ユアン)
丹田亮子、福島敦子
最新号の内容 田原の詩とインタビュー
丹田福島の詩とエッセイ
詩誌の形態 長形3号の封筒に入って
90円切手で送付できる
配布形態 郵送など
定価(送料も) 定価250円 送料90円
発行部数 ...
バックナンバー あり。
次号予告 ...
***
発行者コメント
丹田亮子と福島敦子の二人詩誌。
たまにゲストを呼んでいます。
(福島敦子)
(情報記載・2004年6月)
「せわしないね」
福島敦子
どうして 寒いのに梅の花は突然咲いたりするんだろう
梅 桃 さくら 菜の花 れんげそう たんぽぽ
雨の音を聞きながら
少しづつ暖かくなっていくねと
つぶやいた
つぶやきつつ今日も歩いている
病院からの帰り道
ベッドの上で放心している
確かに今は生きているあなたを見て
春まではと思った
春がどんどん押し寄せてきたら
れんげそうを花束にしていっぴあげるから
と思っていたのに 春が来る前にどこかへ逝ってしまった
誰かがお通夜に冬の桜の花を持ってきていた
人ってあっという間に永遠にいなくなるんだね
永遠なんだね 誰でも永遠に届くんだね
ふいにいなくなれるんだね
放心して
半年経って
放心の先を歩いている
炎天下、お墓参り
ひまわり咲いてひまわり食べて
半年経ってまた冬の桜だ、散ってしまえ、咲かなくていいからさ永遠に
届かなくていいから
どうせ何があっても前を向いて歩いて行くだけなんだ
大地震が来ても核爆弾が頭上に落ちてきても
歩いていくだけなんだ
死んでも前を向いて歩いていく
押し出されて前へ前へとココロ砕け散っても身体なくなっても
ね、せわしないね
「konoya」8号 所収
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誌名「縞猫」(個人誌)
発行者(問い合わせ先) 中堂けいこ
創刊年月日 2001年4月
発行間隔 不定期
最新号の発行日 2013 春(通算22号)
最新号の執筆者 中堂けいこ
最新号の内容 詩3編
詩誌の形態 A5版12頁
配布形態 郵送など
定価(送料も) 無料(送料も)
ただし詩マケで100円つける時あり。
発行部数 100部印刷
バックナンバー 8号少しあり。
次号予告 ...
***
発行者コメント
一人でどこまでやれるかと、
ずるずる8号まできてしまいました。
詩作の面白さに日々充実しています。
しばらくはこの形態で詩の発表を
続けるつもりです。(中堂けいこ)
(情報記載・2013年3月)
清らかな月/b>
中堂けいこ
わたしは八月を飲み下せない
身のほどの窪みを掘る犬が 身を横たえて三日
暗がりから夏の日差しが照りかえる庭やわたしの足元を見ている
ときおり板敷きの隙間から犬の胸が上下するのを確かめる
掘り起こした黒土がやわらかく身体を包み直しているようだ
その日の明け方 犬が芝草の向こうで尻尾を振っていた
あんなに元気になって 三日も食べていなかったから
チャム缶を開けていると眼が覚めた
午後に胸が止まり 犬の名を呼ぶ犬の名を呼ぶ
前足で空をかいて
それから真夏の芝草に走りだした
盆参りの坊主の読経でわれに返る
あの夢は犬の挨拶だったのだな
八月に産まれた者はこの月を飲み下せない
遠くからいっぱいやってきて
とても親しげにわたしたちを取り巻く
「縞猫」22号 所収
return
誌名「サヴァ?サヴァ」(個人誌)
発行者 苅田日出美(かんだひでみ)
創刊年月日 2005年12月
発行間隔 年に4~5回予定
最新号の発行日 2010年2月(第8号)
最新号の執筆者 苅田日出美
最新号の内容 写真と詩のコラボレーション
(詩5編 あとがき)
詩誌の形態 A4の二つ折 10ページ
配布形態 郵送
定価(送料も) 無料
発行部数 60~70部
バックナンバー ...
次号予告 ...。
***
発行者コメント
2003年12月から2004年12月まで
「Pomme de Terre」という個人誌を
月一回のペースで出していましたが
廃刊して新しく出発することにしました。。
(情報記載・2010年2月)
『てんぷら山田』
苅田日出美
そこで揚げられているのは
れんこんや海老などでなく
せまいカウンターに座っている客の
時間だったのかもしれない
30年以上も前から
てんぷらが食べたくなると通っていた
昼のおまかせ定食を注文すると
「おまかせ ひとちょう」と大きな声でかえってくる
どうして一丁が
ひとちょうとなるのか
威勢のいい声なので耳にもうれしかったし
かき揚げにつゆをかけるときのパリパリとはねる音も
食べたいと思ったらいつでもそこに
真っ白い割烹着のご亭主がいるはずなのに
くも膜下出血であちらの世界へ
店じまいされていた
「サヴァ?サヴァ」8号 所収
return
誌名「三蔵2」(同人誌)
発行者(問い合わせ先)
小池昌代
創刊年月日 2002年1月
発行間隔 年1~2回
最新号の発行日 2006年10月18日(第6号・終刊)
最新号の執筆者 石井辰彦 財部鳥子
横山未来子 ジャン=フランソワ・リオタール(柳澤田実訳)
小池昌代 アレ・デ・ラ・プエンテ(服部綾乃訳)
日和聡子 四方田犬彦
最新号の内容
同人(石井辰彦、四方田犬彦、小池昌代)、
ゲストの詩歌・エッセイほか、翻訳作品など。
詩誌の形態
サイズ(13.5*22センチ)104頁
配布形態 郵送
定価 1000円
発行部数 400部
バックナンバー 創刊号以外あります
次号予告 ...
***
「三蔵2」について
「三蔵2」は、6号で終刊予定です。
予約も受け付けます。購読ご希望の方は、
号数を明記のうえ、所定の金額を、
郵便振替 00160-0-85248 三蔵社まで。
送料は三蔵社で負担します。
(情報記載・2006年10月)
お茶の水のカテドラル
財部鳥子
「あまーい あったかーい 十三里」
霧のような湯気がたちあがっている 売り声にどうしても山岳の気配がまじる
空の吐息
発酵している倒れた樹のにおい
樹は雲のいくつかを見あげている
高すぎる空が不安である
泡のような雲が薄緑色のドームを浮かべている
あまりさんはリュックを背負って右*(みぎへ)左迷(ひだりへ)
コトバの石がふってくるのを書き受けながら
老天使に眼を凝らしている
賛美歌が古ぼけた聖者たちをふるわせている
洞窟の闇には
司祭の金襴の服しか浮いていない
ここで弔った老詩人は電話が大好きだった
そのひとを思い出そう
回線にはたしか鸚鵡の声が混じっていた
古い洞窟は今もわずかに発光している
椅子には色鳥がぎっしり
イコンの前にともされた吊聖燭ばかりでなく
さっきひろった珊瑚樹の実も赤みをともしている
今朝 冬衛の詩のなかに見つけた
「人生の晩頭」というコトバがたちこめるので
わたしは鵜のように不安になる
遠すぎて小さすぎる
ちちとはは
教会の庭の秋涼の風が「記憶のパン」
「記憶のパン」とささやいて吹き過ぎる
転記者註 *印の文字は足編に包という漢字です。
「三蔵2」第6号 所収
return
誌名「D-Paradoxus」(個人誌)
発行者(問い合わせ先)
坂東里美
創刊年月日 2004年12月24日
発行間隔 不定期
最新号の発行日 2004年12月24日(創刊号)
最新号の執筆者 坂東里美
最新号の内容
詩4篇+エッセイ1篇
ビジュアルポエトリー
詩誌の形態
A4版2枚を三つ折りにして製本。
定形封筒に入る大きさ。
配布形態 郵送・手渡し
定価 160円(送料込み・切手可)
発行部数 150部
バックナンバー
これから毎号残していきます。
次号予告 詩+エッセイ
ビジュアルポエトリー+ヒミツ
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発行者のコメント
「D-Paradoxus」(D-パラドクサス)は、
羽毛の生えた新種の恐竜の名前です。
詩の図学的展開を含め、どんどん詩の境界
線を越境する実験の場として創刊しました。
(情報記載・2004年12月)
「美術館の午後」
坂東里美
ローズ・セラヴィと会ったのは
いちょう並木の下を歩くと
踏みつぶされたギンナンの異臭が
青空を挑発する午後
美術館の階段を降りてくるローズ・セラヴィの
傾斜する心の
一瞬ごとの痕跡が連続コマ送りされ
目の前を通り過ぎていく
後ろ姿を追いかけるが
トイレの前で見失う
トイレにはサイン入りの便器があり
その冷たく白い磁器から
汚水が泉のように湧き
折れた腕の女神が現れ
金のシャベル
銀のシャベル
黒のシャネル
あなたの無くしたものは
どれ?
と尋問する
ローズ・セラヴィ! と答えると
女神はニコリともせず
手洗いの鏡に入り込み
縊死体のように浮かんで
眠ったふりをするつもり
ギンナンの異臭が靴底から立ちのぼってくる
その腐った外皮を踏みつぶせ!
「D-Paradoxus」創刊号 所収
return
誌名「ヒマラヤ」(同人誌)
発行者 萩原健次郎(発行ごとに変わる予定)
(問い合わせ先)海埜今日子
創刊年月日 2009年10月25日
発行間隔 年2回から3回
最新号の発行日 2009年10月25日(創刊号)
最新号の執筆者 海埜今日子 太田潤
萩原健次郎 広瀬大志
(装幀・松尾エリ)
最新号の内容
詩4篇、散文4篇、後記
詩誌の形態
A5版変形、54頁。
配布形態 郵送他
定価 1000円(送料込み)
発行部数 200部
バックナンバー
お気軽にお問い合わせください。
次号予告
2010年春に発行予定です.
***
発行者のコメント
ヒマラヤとは、雪(ヒマ)と蔵(アーラヤ)の、
合成語であることを知った。それから、道元の
「正法眼蔵」の文中に「雪山(ルビ・せつせん)
喩大涅槃」という言葉を見つけた。
雪山とは、ヒマラヤのこと。そして俄然、夢想が
深まった。あの高峰は、喩の降り積もったパラダイス
=喩の捨て場ではないかと。それで、おもむろに四名の
登攀隊が集まった。あとはどうなるかわからない。
小誌が美しい雪景色であることを願う。
(創刊号後記より・萩原健次郎)
(情報記載・2009年11月)
「珠玉」
萩原健次郎
珠玉になりたかった。
珠玉はおとなう者の管を聴き応酬した。
宙空で割れる音がして、轟々とひびいた。
彩はながれ、水で希釈されれば、忘るる者の
結束が裂かれる。
パ音の、爆ぜ。
粒子の相談。
あたまは、空気を撫で
触手は、砂を舐めていく。
死後の珠玉は
いったいだれの死後であるのか
おもいおこそうとした
「ヒマラヤ」創刊号 所収
return
誌名「狼」(個人誌)
発行者 光冨郁也
創刊年月日 2000年11月1日
発行間隔 一年に一回。秋〜冬頃
最新号の発行日 2007年12月(通算15号)
最新号の執筆者 木立悟、蛍、沢木理桜
広田修、佳運、落合朱美、石畑由紀子
A道化、漆矢石榴、コントラ、光冨郁也
最新号の内容
詩歌作品特集(詩と短歌)、イベントレポート記事
メールインタビュー
詩誌の形態 A5版56頁
配布形態 委託販売先は武甲書店。
または狼編集室・光冨郁也に購入希望メールで。
定価 500円(送料80円) 発行部数 発行部数 150部
(号・企画により変動あります)
バックナンバー
なし。
***
発行者コメント
詩に限らずに文芸やアートを楽しむというコンセプトです。
(情報記載・2008年10月)
次号予告
16号は現在印刷所にて印刷・製本中。
2008.11.7ごろ納品予定。
詩歌特集。15号の執筆陣(筆名変更者あり)に、
伊藤浩子、木下奏を加えたもの。
コントラの海外の写真など。
return
誌名「Eyes」(個人誌)
発行者 上間秀彦
創刊年月日 2005年4月26日
発行間隔 約3ヶ月に一回
最新号の発行日 2005年9月29日(通算3号)
最新号の執筆者 左記の目次を参照
最新号の内容
特集「みんなの詩」メンバー及び読者投稿による詩、
12人25編収録。シネマレビュー他。。
詩誌の形態
B5、今号は29ページ。
配布形態 郵送。
定価 送料とも無料。
お気軽にどうぞ。
発行部数 52部
バックナンバー
在庫あり。希望あればすぐ送ります。
次号予告 年内あと一回予定
発行者のコメント
個人誌「U press」の後継誌としてスタート。
特に文芸に関心のない人にも普通に読んで
もらえるようなラフでにぎやかなオールハ
ンドメイドの読み物です。
コラム中心ですが何でもありの自由なスタ
ンスです。参加者適宜募集。
(情報記載・2005年10月)
Eyes vol.3 Contents
*みんなの「詩」特集!
(作者) (作品)
はちみつ 沢蟹
まち
岡本政信 弁当箱
DZP(OT) 影の無い人
姫 クオリティー
眼帯stock
蜜柑 家に帰る
雨 / てのひら
国本 忠 掃除をしながら考えた / MOON DEW
相川らず 私たちの仕組み
おままごと
ワイパー / 波紋
MILKI 26
ウエマヒデヒコ 有名な絵
知人
サブリミナル / アップデート
原 久生 球体上のブルース
つのだゆみこ カナシミの免疫
純正油
苔玉
シビト 夭折した不良詩人
*シネマレビュー
「容疑者室井慎次」 MILKI
「ミリオンダラー・ベイビー」 上間秀彦
「いつか読書する日」、「亡国のイージス」 上間秀彦
*「食」の時間 「栗庵風味堂の初栗」れっど。
*あとがき
return
誌名「U press」(個人誌)
発行者 上間秀彦
創刊年月日 2001年9月
発行間隔 ほぼ隔月
最新号の発行日 2004年12月26日(通算21号)
最新号の執筆者 上間秀彦、古谷田麻左子
つのだゆみこ。
最新号の内容
コラム、ショートストーリー、
映画評。(バックナンバーには詩もあり)
詩誌の形態
A4,毎号15ページ前後
配布形態 郵送。
定価 2004年度発行分vol.16〜20各号
一部ずつセット送料とも無料。
発行部数 28部(通算450部)
バックナンバー
vol.16〜20在庫あり即送可。
vol.21現在品切。vol.15以前は要問合せ。
次号予告 2005年より「Eyes」に移行。
発行者のコメント
真摯に、鋭く、おもしろく。誰でも読めるものを。
(情報記載・2005年5月)
Contents
*チョコレートひと粒 上間秀彦 -3-
*9.11の謎 上間秀彦 -4-
*人力車 つのだゆみこ -6-
*クジラお帰り大作戦 つのだゆみこ -7-
*産むオンナD 男なくして妊婦なし 古谷田麻左子 -8-
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