ARCH 個人誌・同人誌情報 ARCH

<file No.3>

●発行者のアドレス情報は管理人までメールでお問い合わせください。


ARCH同人誌『mini・humi』

ARCH同人誌『hotel』

ARCH個人誌『しっぽ』

ARCH個人誌『幻視者』

ARCH個人誌『パーマネントプレス』

ARCH個人誌『くり屋』

ARCH個人誌『真昼の家』

ARCH同人誌『SOUCAINA』

ARCH同人誌『ガーネット』

ARCH同人誌『Zwar』



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ARCH 誌名「mini・fumi」(同人誌)

発行者(問い合わせ先) 川江一二三(とヤリタミサコ)

創刊年月日 1999年12月12日
発行間隔 月に1回
最新号の発行日 2008年7月10日(通算26号)
最新号の執筆者 片野晃司 ヤリタミサコ
松田道貴 大澤正智 

最新号の内容 詩4編、
書評・編集後記な雑片

詩誌の形態 A3両面で1枚
配布形態 郵送、手渡し
定価(送料も) 100円+郵送料80円
発行部数 必要なだけ

バックナンバー 1号以外はすべてあります
次号予告 ....

***

発行者コメント
80円切手10枚と作品を送っていただいたら、
同人で検討して、特に掲載を断る理由がなければ
ミニふみに掲載いたします。(オープン同人制)
その場合は、掲載号の版下原稿を1枚送ります。
HP「mini・fumi」

(情報記載・2008年7月)

だから
ただいま

日が暮れてきて ただいま
が怖くて ぼんやりと怖くて
怖いわけじゃないけど落ち着かなくて
日が暮れてきて うちに帰るのは気が進まなくて
電車を降りてうちへの帰り道がさびしくて
もっと電車に乗っていたくて
終点までバスに乗っていたい 行けないけど
いつかこのバスが事故って崖から転落してほしい

でも
ただいま

ふとんの中でおなかで手足をあっためる
くるんと動物みたいになって
夜の天井がいっぱい話しかけてくる
へんな顔があってへんな影があって
へんな声がする
怒鳴り声が聞こえないように枕をかぶる
どうして夜になると 天井にはへんな模様が現れて
お父さんとお母さんは怒鳴りあうのか
朝になるとご飯を食べる
夜になると天井にへんな模様が現れる

干からびたただいまを踏みつけ投げつけこなごなにしながら
ただいまを引き裂きながら
お父さんとお母さんは怒って怒鳴って
そして朝ごはんを食べる
おなかがいたいわたしはちぎれたただいまを黙って拾う
ご飯はたべない


   ヤリタミサコ「ただいまの装置 3」より
   「mini・fumi」no. 26所収


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ARCH 誌名「hotel 第2章」(同人誌)

発行者(問い合わせ先) hotelの会(043-251-1685)
住所 千葉市稲毛区長沼町288-277根本方

創刊年月日 1986年4月(2000年4月(37号)で第一章を終刊)
発行間隔 年に2~3回程度
最新号の発行日 2011年1月10日(no26)
最新号の執筆者浜江順子 海埜今日子
  広瀬大志 川江一二三 片野晃司 柴田千晶
澤口信治 野村喜和夫 福田武人 伊藤浩子
根本明 井本節山
表紙 かわじまさよ
 
最新号の内容 詩 15編
小特集「エロス」 エッセイ2 TERRASSE
詩誌の形態 A5版46頁
配布形態 ...
定価(送料も) 500円+郵送料...円
発行部数 ...

バックナンバー ...
次号予告 ....

***

発行者コメント
「hotel」は11人の同人で、再創刊しました。
スタートしたばかりなので、参加したい人は連絡をどうぞ。
ただし様々な詩人がいて入会の合意を得ることは非常に
難しいのですが、、。

(情報記載・2011年1月)



異国語の幼い叫びや手指を甲板いっぱいに踊らせて
船の心音がとよむ、波がしらの白がカモメとなって舞いあがり
船尾を長い狼煙のようにかき乱れ騒ぎ始めた

(わが風土に私は挽歌のそよぎに過ぎなかったろうか
海神、とくちずさんでみる
欠落を
色彩をはがれた暗部に
海神ということばが落ちていき
こだまが底から立ちのぼってくるとしたら
この場所にある自身の肉体の根の奥に
ひとつの言葉を落とす)

石油基地と食品工場地帯のサイロの間を抜けると
観覧船は沖の波に小刻みに揺れ
覗きこむデジカメはあおくぼやけるばかり
それでも唐突な像がまぎれこむ
波がしらを切ってモノレールが海ほたる駅へと滑って行く
誰が夢想した青写真か
マルイカ科に似た流線型の車体が
ときに海中深く没しては水を散らして空に上がる

(海神という言葉が落ちていく
 記憶の細い流れをたどり
 底の、私ではない源のほうへ)


根本明「メッセまで」より部分
「hotel」no.26所収


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ARCH 誌名「しっぽ」(個人誌)

発行者(問い合わせ先) 山本テオ

創刊年月日 1999年8月31日
発行間隔 季刊
最新号の発行日
 2004年12月31日(15号・最終号)
最新号の執筆者 山本テオ
最新号の内容
 詩1編とエッセイ(FREEHAND)
詩誌の形態 A4版三つ折り
配布形態 郵送のみ
定価(送料も) 300円(送料無料)
発行部数 250部

バックナンバー あり
次号予告 ....

***

発行者コメント
タイトルを<終わりのしっぽ>とマイナー
チェンジした15号は、最終号です。
未来のメジャーチェンジした次号のために、
めでたく尻尾が左右に揺れてバイバイと。
HP「ビーク」

(情報記載・2004年12月)
3:30pm
このまま放っておいてもあの子鬼は死んでしまうだろう。
辺境の木陰ひとつない野原で、動けない身体を横たえた
まま生きのびるほどの力は失せていた。うねうねと蟻ど
もが固まったオレンジ色の毛をよじ登っていた。シシテ
シカバネヒロウモノナシ。ほんとうならいっそこのトラ
ックの荷台に乗せ、どこか少なくともここではない場所
まで送り届けてやりたかったが、私は午前零時までに首
都へ着かねばならない。


山本テオ「残像」より

         

     (「しっぽ」15号所収)


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ARCH 誌名「幻視者」(個人誌)

発行者(問い合わせ先) 武田隆子(メールは山本楡美子まで)

創刊年月日 1972年7月1日
発行間隔 年4回
最新号の発行日 2001年9月1日(100号・終刊号)
最新号の執筆者 大橋千晶 岡野絵里子 岩田京子 大掛史子
横山富久子 さごうえみ 川又侑子 青野忍 田代芙美子 山口ひとよ
秋山江都子 木全効子 宮島智子 東延江 両角享子 澤井美江
長島三芳 三田洋 山田野理夫 菊田守 天童大人 荒井良雄
峰岸了子 小野支津子 山本楡美子 館林早苗 吉川悠子 藤原有紀
荒木寧子 武田隆子 高橋順子 竹田敦史 たけだとしこ

最新号の内容 詩とエッセイ
詩誌の形態 A5版。毎号40ページぐらいです。
配布形態 主に執筆者に配布しています。
定価(送料も) 1000円(100号は52ページ・700円)
発行部数 ....

バックナンバー 残っている号もあります。
お問い合わせください。
次号予告  ...

***

発行者コメント
「幻視者」は、武田隆子の個人誌です。ほんとうに長く
つづいて、新世紀には100号を迎えます。今から、
そのことをお祝いするのを楽しみにしています。(山本記)

(情報記載・2001年9月)

アネモネ

         武田隆子

知人からアネモネの花束をいただく
アネモネの花は赤や白より紫が美しい
フランスの詩に
   アネモネ咲けば風薫り
   プロパガンダの
   戦かいに
   わが青春は逝かんとす
とあるけれど
日本でも安保の時に
東大生の樺美智子さんが なくなられた
議事堂の南門の裾に座っていた男の人もいた
私達は抗議文を届けることを 代議士にたのみ
列をつくって街を歩いた
街では 戸をしめて 二階からながめている人もいた
街を歩いて新宿に着いた時は
陽は落ちて 夕闇が迫っていた

  「幻視者」100号所収


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ARCH 誌名「パーマネントプレス」(個人誌)

発行者(問い合わせ先)石川為丸

那覇市牧志3-20-5-308 石川為丸事務所

創刊年月日 2012年7月31日
発行間隔 季刊(年4回発行)
最新号の発行日 2015年3月6日(第9号)
最新号の執筆者 石川為丸 石毛拓朗
井元霧彦 倉田良成 坂井信夫
平敏功 福原恒雄 若井信栄
永井孝史
最新号の内容 詩
詩誌、詩集情報 エッセー
詩誌の形態 A4版。
配布形態 郵送と手渡し。
定価(送料も) 200円 1年(4号分1000円〒共)
発行部数 600部

バックナンバー かなり有り。
次号予告 ...

***

発行者コメント
「転戦するメディア 詩の新聞」と銘うって発行して
きたのだが、最近は「厭戦するメディア」として
「言葉遊び」特集をやったりしていて、編集方針に
一貫性はない。(柔軟性がある)。

(情報記載・2015年5月)

四月は清明(シーミー)の季
門中が各地から集まり 先祖の霊を慰めるため
墓前に香をたき 広げられた御座の上で
泡盛や重箱を供えて 大勢の人がにぎやかに歓談する
沖縄の四月は 晴れた日が多い
この季節
園芸家はガジュマルの種採りに追われる
実生のガジュマルは根っこが膨らむので
根上がりにして育てるのが観葉植物として上等なのだ
膨らみはどことなく豊かな気持ちにさせられるから
実生のガジュマルは「多幸の木」と呼ばれている
内地の人にもその幸せを分けたくて
四月の園芸家はガジュマルの種採りに精を出す


石川為丸「四月の園芸家」より
「パーマネントプレス」9号所収


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ARCH 誌名「くり屋」(個人誌)

発行者(問い合わせ先) 木村恭子

創刊年月日 1998年9月10日
発行間隔 年に3〜4回
最新号の発行日 2017年8月1日(74号)
最新号の執筆者 久保茂(追悼)
北沢十一(寄稿) 木村恭子

最新号の内容 詩5編。
あとがきにかえて
詩誌の形態 H15×W11 16ページ。
配布形態 郵便。
定価(送料も) 無料
発行部数 100部

バックナンバー 3号からあります。
次号予告 ...

***

発行者コメント
 30歳の半ばまで、自分が詩を書くようになろうとは、
夢にも思っていませんでした。長いあいだ、詩は分から
ないものの一つでしたから。あの日、暮れていく冷たい
台所で、インスタントギョウザの袋の中の、マッチ箱大
の小さな小さな詩集(おまけに入っていたのです。ホン
トウ!)に出会わなかったら、一生私と詩は縁がなかっ
たかも知れません。(これもホントウです。)時々、再
び、みたび、詩は分からないものになって行きます。
 書いて行くことだけは決めました。
 今は、読んで下さるだけで、嬉しい。

(情報記載・2017年8月)

五月
      木村恭子

トキワツユクサ 八重咲きドクダミ
低く低く花はすぐにも遠ざかり
叢はいつでも途中で消えます
だから 人には内緒で
ゲンノショウコとキキョウソウを摘み
自転車のかごに入れます
私を決して招いては下さらなかった
スペイン瓦の家を そうして過ぎます

遠近法に整列した
天蓋のような欅を見たくて
珈琲館の前を通ります
舗道には木漏れ日がりろりろと流れ
 なにになさいますか
誰かがささやきます

図書館のカウンターで小説を返します
 ありがとうございました
名前がしだいに紛れていきます

帰りは小さな駅に寄ります
バス乗り場の時刻表は
二か所 テープを貼って直されています
白髪の人がリュックを背負って立っていました
平日を旅する人を見るのが好きです
電車の近づく音楽はどうしてかなしいのですか
それでも
主人公はもう一度乗り込みます

 いつでもおいで
 ずうっと ここにいるから
しおれかかった草の束を持ち替えて
遠い町の その家の戸口に
痩せた踵で立つのです


(「くり屋」74号所収)


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ARCH 誌名「真昼の家」(個人誌)

発行者(問い合わせ先) 高田昭子

創刊年月日 1989年6月25日
発行間隔 年に1回
最新号の発行日 2001年9月25日(14号)
最新号の執筆者 全号を通して、高田昭子のみ。

最新号の内容 詩12編、あとがき。
詩誌の形態 18.3cm×13cm  30ページ
配布形態 郵送、手渡し。
定価(送料も) 300円(120円)
発行部数 300部

バックナンバー 最新号のみ在庫あります。
次号予告 2002年7月現在休刊中

***

発行者コメント
今後も一人でやっていくつもりですが、
「連詩」あるいは「相聞詩」を試みたい方を募集します。

(情報記載・2002年7月)


冬陽の当たる無人駅で
わたしは 永いあいだ
なかなか来ない列車を待っている
「待つ」ことが
わたしの内部に苛立たしく堆積してゆく

そして ふっと 軽くなる

わたしはもう旅立ったのではないか?

そして どこかの駅に降りたのではないか?
空き缶の浮いている川が流れる
少し煤けた 賑やかな町で
元気に暮らしているのではないか?

高田昭子「駅」より(「真昼の家」14号所収)


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ARCH 誌名「SOUCAINA」(同人誌)

発行者(問い合わせ先) 小林弘明

創刊年月日 1991年9月1日
発行間隔 不定期
最新号の発行日 2000年6月15日(通算11号)
最新号の執筆者 荒木悠之、小林弘明、鈴木朝子、
塚田高行、保坂けーと、松原牧子、水嶋きょうこ

最新号の内容 詩と散文
詩誌の形態 A5版 約50ページ
配布形態 郵送のみ
定価(送料も) 500円 送料無料
発行部数 約250部

バックナンバー 全号あります
次号予告 ....

***

発行者コメント
静寂のなかの過剰さという意味で詩誌名を付けました。
散文、評論にも重点を置いています。

(情報記載・2001年4月)

小林弘明さんのHP、SOUCAINA
バックナンバーなどの
情報が掲載されています。


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ARCH 誌名「ガーネット」(同人誌)

発行者(問い合わせ先) 高階杞一

創刊年月日 1990年8月1日
発行間隔 年3回
最新号の発行日 2017年7月1日(通算82号)
最新号の執筆者 池田順子 大橋政人
神尾和寿 嵯峨恵子 高木敏次
高階杞一 廿楽順治 荻野なつみ
やまもとあつこ

最新号の内容 詩 詩誌時評
詩集から ガーネット・タイム他
詩誌の形態 B5版 70ページ
配布形態 発行者への直接申し込み。
定価(送料も) 500円(送料込)
発行部数 600部

バックナンバー あり。
次号予告17.11.1

***

発行者コメント
 上手な詩より、たとえ技術的には未熟でも新鮮な詩を目指して
創刊、昨年で丸十年を経ました。(詩だけでなく、同人による
書評、評論、エッセイ等の他、毎回四人のゲストをお招きし
「今、わたしの関心事」という題で小文を執筆していただいて
います)。読んで楽しめる多彩な誌面になるよう心がけています。

(情報記載・2017年7月)

指相撲

    やまもとあつこ

母と
腕相撲は無理だけど
指相撲ならどうかと
試してみた

母の
右手は大丈夫
親指がしっかり動く
左手は
親指が上下に動いてくれないので
右手で勝負

よーい どん

母の手は
わたしの手より
大きくて骨太だから
母の親指がおおいかぶさってくる
わたしはよけながらチョコマカと動き回る

なかなか勝負がつかないと思っていた

そのとき

一気に
母の左人差し指が
音もなく忍び寄り
わたしの親指の動きを封じ込め
その上から右手親指で押さえ込み!

やられた!

ああ

母ちゃん

健在


  「ガーネット」82号所収


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ARCH 誌名「Zwar(ツヴァール)」(同人誌)

発行者(問い合わせ先) 須永紀子

創刊年月日 2001年5月17日
発行間隔 未定
最新号の発行日 2001年5月17日(通算1号)
最新号の執筆者 関富士子・布村浩一
駿河昌樹・須永紀子

最新号の内容 詩とエッセイ
詩誌の形態 定形郵便封筒におさまります
配布形態 郵送。
定価(送料も) 100円(送料80円)
発行部数 300部

バックナンバー ...
次号予告 未定。

***

発行者コメント
 『Zwar』は宮澤賢治の詩に出てくる鳥の鳴き声です。
 楽しみながら気楽にやっていこうと思っています。
 表紙は桐田真輔さん。

(情報記載・2001年5月)

麗ら春分のこの墓地へ
ま後ろに淡い影を連れて
櫟の疎林をぬけて来る人々
声が音速で先に着く
清音のひびきが波形に伝わり
くぼんだ瞼をふるわせる
膝着いて祈る人のそばで
あたらしい黒土をなめている
幼ない人の喜びの声だ
いつか死すべき者の印を
その健やかな身体にしるせよ

      関富士子「絵暦さくら印の日に」より

「Zwar」1号所収


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