ARCH 個人誌・同人誌情報 ARCH

<file No.1>

●発行者のアドレス情報は管理人までメールでお問い合わせください。


ARCH見本個人詩誌『断簡風信』

ARCH猫耳舎の機関誌『Catwalker』

ARCH個人誌『出来事通信』

ARCH個人誌『かれ は』

ARCH同人誌『はちょう』

ARCH個人誌『雨期』

ARCH同人誌『EMMETT』

ARCH個人文芸誌『CATALYSE』

ARCH個人誌(寄稿誌)『Booby Trap』

ARCH個人誌『園丁の王』



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ARCH 誌名「断簡風信」(個人誌)

発行者(問い合わせ先) 桐田真輔

創刊年月日 1988年1月20日
発行間隔 月刊
最新号の発行日 隔月20日
最新号の執筆者 桐田真輔
最新号の内容 読書感想文
詩誌の形態 B5サイズの紙二枚
配布形態 郵送
定価(送料も) 送料のみ80円です(切手可)。
発行部数 約50部

バックナンバー つくれます(113号以降)。

次号予告 特に変わらず

***

発行者コメント
以前はたまに詩も掲載していたが、現在は書評のみ。
ホームページに掲載している読書感想文の紙版です。
写真は160号のもの

(情報記載・2002年1月)
このスペースに、管理人が
なにかを載せます(^^;。


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ARCH 誌名「Catwalker」(猫耳舎の機関誌)

発行者(問い合わせ先) 猫耳舎

創刊年月日 2000年3月1日
発行間隔 不定期
最新号の発行日 2006年2月28日(vol.14)
最新号の執筆者 井上千春 山岡広幸
isari 75(illustration)

最新号の内容 詩2編。
詩誌の形態 号によって変化
配布形態 直送、または「ぽえむぱろうる」にて
定価 フリーペーパー
発行部数 約90部

バックナンバー あり(在庫僅少)
次号予告 ...

***

発行者コメント
そうすき間を抜け、路地を越えて。
ぼくらは未知の世界へとしなやかに向かう。
「Catwalker」は、詩が中心のフリーペーパーです。
執筆者は随時募集。
いい意味で軽いものを作りたいと思っています。

(情報記載・2006年3月)

「つめたい窓」

        山岡広幸

こごえる 夜に
だれか ぼくの
窓をたたく

  でも それは
  ただの風です

風もないのに
風のおと
そうではなくて
ほんとうは

だれか いつも
窓をたたく


 「Catwalker」vol.14掲載


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「出来事通信」11号
誌名「出来事通信」(個人誌)

発行者(問い合わせ先) 布村浩一

創刊年月日 1998年12月13日
発行間隔 1,2か月に1回
最新号の発行日 2000年7月1日(12号)
最新号の執筆者 布村浩一
最新号の内容 ハガキ版 詩の仕事などの近況報告
詩誌の形態 B4の茶色か白の紙一枚で、詩一編と
後記のようなエッセイと写真、時にハガキ版。
配布形態 郵送
定価 現在のところ無料配布
発行部数 120部

バックナンバー なし 注文があれば作ります
次号予告  基本的な形の、詩一編と後記のようなエッセイと
写真という形にするつもり。注文があれば送ります。

***

発行者コメント
持続していくことを考えて、紙一枚に、詩一編とエッセイ、
写真という形にしました。この形ならマイペースで作れるし、
続けていけると思う。

(情報記載・2000年7月)

いつもとちがう席だと
とても白くみえる桜の場所があって
あれは光の具合なんだろうか
ぼくはあの桜ばかりみている



  「出来事通信」11号掲載
   布村浩一「桜の形式」より


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誌名「かれ は」(個人誌)

発行者(問い合わせ先) 此下慎也

創刊年月日 1999年9月
発行間隔 ...
最新号の発行日 1999年9月(創刊号)
最新号の執筆者 此下慎也
最新号の内容 詩6編
詩誌の形態 A5コピー6頁。
配布形態 即売会場または郵送。
定価 50円(送料120円)。
バックナンバー あり。
次号予告 ...

***

発行者コメント
生まれて初めて、
小さいけれども、
紙一杯の空間で、
作ってみました、
実験個人誌です。

(情報記載・2000年7月)

髪の毛で編む鴉の羽を纏い
物干し竿に蝉の抜け殻結び
おいで錆付いた桟橋を渡り
真昼の灯台に釣りに行こう
ざわめく風が通り過ぎる迄
砂埃入らない様に瞼閉じて
頭上に太陽が昇らなくても
道標が打ち砕かれていても

   此下慎也「釣り」より


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誌名「はちょう」(同人誌)

発行者(問い合わせ先) 吉田多雅子

創刊年月日 1999年11月1日
発行間隔 半年
最新号の発行日 2003年4月30日(画号2003春)
最新号の執筆者井本節山、吉田多雅子、田中啓子
柚口康晴、宮原結、有井泉、伊藤真一
駒ヶ峰朋乎、海埜今日子、小笠原鳥類、駿河昌樹
枝川里枝、佐伯多美子

最新号の内容 詩16編、エッセー・評論7編、あーとがき
詩誌の形態 A5版、114ページ。
配布形態 郵送。池袋のぱろうる。
定価 500円(送料込み)。
発行部数 750部

バックナンバー あり
次号予告...

***

発行者コメント
同人一人ひとり、それぞれの世界を追求し、
さまざまな活動をしている。
全体としては、ねじれた(?)方向性。

(情報記載・2003年5月)

もう 人生はどうでもいい
関係をたもつ努めも弛めてぼくらは
手紙もあまり書かず
電話もあまり取らず
けれども忘れあってしまうわけでもなくて
いっしょに手に取ってみた雪を
いっしょに しかし今は離れて
思い出していたりする
むかしぼくらはあれほどいっしょだったので
むかしぼくらはふんだんな湧水のようだった
湧水は絶えない ぼくらの努力の
たまものでなどなく
どこから来る力だろう あんなに
疲れたすえのぼくらの こんなに
いいかげんな心まで弛めているのに
湧水は絶えない

  駿河昌樹「あらゆる意味の海が立ちあがって来る」より
「はちょう」画号所収



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誌名「雨期」(個人誌)

発行者(問い合わせ先) 須永紀子

創刊年月日 1982年4月10日
発行間隔 年2回
最新号の発行日 2017年8月30日(69号)
最新号の執筆者 古内美也子 原口哲也
唐作桂子 谷合吉重 青木津奈江
君野隆久 須永紀子 北野英昭

最新号の内容  poem、essay
短編通信 postscript
詩誌の形態 A5判、46頁
配布形態 郵送
定価 500円(送料無料)
発行部数 200部

バックナンバー 残部僅少。
次号予告  2018年2月発行予定。

***

発行者コメント
随時参加者を募集しています。合評など集まりはなし。
アンケート・エッセイと後記で、
執筆者の肉声を届けたいと思っています。

(情報記載・2017年9月)


見かけない顔が降りたったら
使者かもしれない
改札一つの町
歩のような人たちが左右に分かれ
半分は渡りかえして
猫道に入っていくなか
消えかけた地図をのぞく長い首

空の底、堤防がむきだしになった旧河川
前のめりの首が瞬きをうながし
世界は暗転する
先を急ぐ水
呼びおこされる草
真水と緑の
〈ほんとう〉の川が出現する


須永紀子「青鷺」より部分
「雨期」68号所収


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誌名「EMMETT(エメット)」(同人誌)

発行者(問い合わせ先) 北爪満喜

創刊年月日 1997年2月10日
発行間隔 季刊
最新号の発行日 1999年9月28日(11号)
最新号の執筆者 北爪満喜・松本真希 ゲスト川上亜紀

最新号の内容 詩、エッセイ、写真(北爪満喜)
詩誌の形態 A5 50ページ前後
配布形態 郵送と販売
(南青山・ギャラリー「ときの忘れ物」
池袋西武内ぽえむぱろーる)
定価 400円(送料160円)
発行部数 200部

バックナンバー 創刊号( 無し)、2 号(9冊)、
3 号(10冊)、4号(2冊)、5号(5冊)、6 号(6冊)、
7 号(無し)、8号(2冊)、9 層(8冊)、10号(13冊)、
11号(20冊)
次号予告  ...

***

発行者コメント
「エメット」は北爪満喜・松本真希の二人誌ですが
中島直子や若い新鋭の詩人・歌人をゲストに迎えて
おります。詩・エッセイ・イラストと文・写真と文
など内容は各号ごとに変わり、また表紙のイラスト
も毎回描き、紙も選んで変えてあります。変化に富
んだ同人誌です。

(情報記載・2000年7月)

うす暗い通路が奥へつづく
通路の端におかれている灰色にぬられた木の箱へ
私はお金をじゃらじゃらと小銭ばかりで支払った
箱のとなりに積まれているスパンコールの衣装をかりる
棚からとって服を着がえる

胸をきつくしめつけるスパンコールを ぴったりと着て
酸素がたりなくなってくる軽さで舞台へすべりでた
するり ふわり
 くるり ゆらゆら
スパンコールの魚になり
背中をゆらし泳ぎだす

北爪満喜「ARROWHOTEL」より
(「EMMETT」11号所収)


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誌名「CATALYSE(キャタリーズ)」(個人文芸誌)

発行者(問い合わせ先) 松尾一廣

創刊年月日 1999年10月25日
発行間隔 年2回(5月初旬、10月初旬)
最新号の発行日 2000年10月10日(通算3号)
最新号の執筆者 <詩>平井謙、萩原健次郎、
上田假奈代、魚村晋太郎、里宗巧麻、奥田たかひろ
村岡眞澄、みくも年子、須永紀子、時野慶子、須藤美智子
小松亮一、村田仁、ヤリタミサコ、永井ますみ、辻下かずみ
岩崎由紀子、こうだこうこ、先田督裕、小笠原鳥類
堀場康一、海猫、玉村信雄、北村佳昭、まつおかずひろ
海猫、久坂夕爾、大工美与、魚村晋太郎
最新号の内容 詩、エッセイ、小説
詩誌の形態 A5版88ページ
配布形態 郵送
定価 価格400円+送料200円
発行部数 500部

バックナンバー 1号15部、2号20部
次号予告....

***

発行者コメント
CATALYSE(キャタリーズ)はフランス語で「触媒作用」
という意味。本誌が触媒の機能を果たして、書き手・読み
手の飛躍発展の機会になればうれしいなと思って名付けま
した。同人誌形式ではありません。どなたでも参加できま
すが、まずは、インターネット上の姉妹文芸誌アヴァンセ
をご覧下さい。ここにご寄稿いただいた方を中心に執筆を
依頼しております(飛び入りも歓迎:ただし原稿内容によ
り不受理の場合もありますので、ご了承ください)

(情報記載・2000年12月)

はじめまして
今日はお別れを言ひに来ました
はじめまして

銀河から
別銀河に電話をかけて女の子を呼ぶ
いつまでも冷めないピッツァのやうに
ずっと興奮しっぱなしの女の子がドアをあける

感染したって
電話で聴きました
名前を書いてここにハンコを押して下さい

はじめまして
今日はお別れを言ひに来ました

仕事を下さい
ねえ
仕事を下さい

詩の仕事と
死後の仕事と
詩の語の
四の五の言はないで

仕事を下さい
仕事をよこせ

仕事をよこしなさい
さあ

魚村晋太郎「ピッツァ」より
(「CATALYSE」3号所収)


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誌名「Booby Trap(ブービートラップ)」(個人誌(寄稿誌))

発行者(問い合わせ先) 清水鱗造

創刊年月日 1986年4月1日
発行間隔 目標年3回(現在年1~2回)
最新号の発行日 2001年12月25日(通算29号)
最新号の執筆者 須永紀子、関富士子、青木栄瞳
長尾高弘、山本泰生、田中宏輔、海埜今日子
夏際敏生、桐田真輔、清水鱗造、倉田良成
駿河昌樹、吉田裕

最新号の内容 詩作品、批評
詩誌の形態 B5判20ページ
配布形態 郵送
郵便振替:00160-8-668151
(口座名義:ブービー・トラップ編集室)
定価 220円(送料共・切手可)
発行部数 200部

バックナンバー 1号〜14号、24、25、26号は品切れ。
ほかはまだ少しあります。なお、創刊号より28号までのテキストは
すべて、長尾高弘さんのサイトの領域にある
http://www.longtail.co.jp/bt/で 読むことができます。
ここにはエキスパンドブック版もあります(縦組)。
次号予告 ....

***

発行者コメント
学生時代から雑誌を作ることが楽しみで、現在のこの形態の誌面に
落ち着きました。定型50グラムまでのものを作り、郵送料を90円に
抑えることで安くすることを実現しています。寄稿者が固定気味には
なっていますが、新しい書き手にも誌面を開いています。とはいえ、
発行間隔が開き気味なので、2000年夏現在、この先のやり方(31号
より)を少し変えようと思っていて、模索中ですが、何より個々の
詩人の創作を支援していきたいことは創刊時からの考えです。

(情報記載・2001年12月)
漕ぎ出す舟のように
自転車は走りはじめる
光のなかを
昆虫に似た影が移動し
じょじょに加速して
昆虫とわたしは飛行体制に入る

今月は忙しかった
健康診断に行き図書館で本を二冊借り
髪を切り60年代のヨーロッパ映画を観て
人を好きになった(ここでさらに加速

けやき通りには

昨夜の風に飛ばされた小枝が
無数に散らばり
車輪はそれらを踏みしだいて進む
古い公民館の横に
フェニックスとオリーブの木があって
そこだけが南の国のようだ
ターミナルでは噴水が
女神の白い肌を濡らしているが
濃い木立に囲われていて
眺められることもない

須永紀子 「わたしの朝」 より
(「Booby Trap」29号所収)


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